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廻る宝珠たち
Text-Revolutions 第4回内有志企画
第3回300字SSポストカードラリー参加作品
仕事で忙しい時期に、突然サートルに声をかけられた。
「エルダ、使えない小粒の宝珠ってあるか?」
「あるけど……」
「ちょうだい」
私は首を傾げながら、色とりどりの宝珠を袋から数個取り出した。受け取った彼は筒の中にそれを入れ、蓋を閉めて底にある穴を覗きこんだ。
「何しているの?」
サートルが穴の空いた部分を突き出してくる。彼の真似をして中を見ると、思わず声が漏れた。
「綺麗……」
宝珠は数個しか入れてないが、鏡に反射したことで、それより多く見えた。まるで華のような柄で、筒を回すと柄は次々と変わった。
「鏡の反射と回転をうまく使った玩具だって。……あんまり無理するなよ」
はっとした私は表情を緩めた。
「ありがとう」




