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どこぞのプログラマの愚痴日記  作者: どこぞのプログラマ
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価値について(俗

 微妙に哲学風の前回を台無しにする勢いのこの感じ。

 嫌いじゃないっ!(キリッ!!


 と、ふざけつつ普通に俗世的な価値について。


 ことプログラミングにおける価値というのは複数の視点と複数の価値観の複合的などうやこやで成り立ってます!

 と、もう完全に説明ぶん投げてるこの感じで通しますけどご了承ください。


 まず、ソフトウェアの価値について。


 ソフトウェアの価値というのはわりと単純で、クオリティ、納品までの早さ、安さ、この三つが主要な価値でしょう。

 傾向的に、製作者の年齢が下がれば下がるほどクオリティ以外のものを軽視しがちになるという感覚があります。

 逆に言えば、年食えば食うほど早さと安さを重視してクオリティ軽視になる人の比率が増える。

 職人的に考えて普通逆じゃねぇのって思ったり思わなかったり。


 まあ、プログラミングって現職プログラマが言ったら絶対ダメなことなんだけど学べば誰にでもできることですからね。

 というか、普通に金もらってるという意味でのプロレベルと金もらってないという意味でのアマチュアレベルの平均値だけで見れば他のどの業種より近似値だと思いますよ実際。


 というか金もらってて恥ずかしくないの? ってレベルのプロのプログラマって異常な数存在しますしね。

 普通に趣味で日曜プログラマやってる人の方がレベル高い人多いレベル。

 わりとガチで。

 というか、職場で『いやそれ聞くの?』って極極極極極極極極基本的なことを質問されることって結構多いですし。

 今の現場は少なくて助かってますけど、それにしてもメインで使ってる言語でソレ聞いたらアウトだろって質問はガンガン受けてるんですけどね。

 他の現場だと金もらってるプログラマが人に聞いて良いことじゃねぇだろって質問受けることも結構あるんでまだマシだと思える……。

 何より救えないのが、今の現場で普通に低レベルな質問投げてくるようなプログラマでもプロのプログラマ全体で見れば平均より上のレベルだってこと。

 そして現場全体で見れば(異常に出来過ぎる人が多いというのはあるものの)平均値で見れば普通に一流レベルのプログラマ集団というところに落ち着くところ。

 ピンキリのレベルがガチで天と地ほどある業種とはいえ……。


 まあ、そんなことはどうでも良い。


 本題に戻るとして……。


 ソフトウェアを作る上で発生するプロジェクトの価値。

 これは、常に相対的な評価ですね。

 たとえば、安く上がった『わりに』クオリティが高い、とか。

 高かった『くせに』納品が遅かった、とか。


 要するにコストとパフォーマンスというか、結果しか見てないヤツ。

 それも結果の中でも数字しか見てないヤツ。

 プロジェクト内部から見れば現場の空気感とかどうこうあったりしますけどその辺り完全評価対象外です。


 で、ここで紐づくのが、ソフトウェアの価値と対外的なプロジェクトの価値。

 このうち年齢が上がるほど重視するところと対外的なプロジェクトの価値が紐づくんですよね。

 価格と納期・工期ですね。

 というか、ほぼ≒ですよねと。


 年食えば食うほど役回りが変わるというところもありますけど、純粋な技術者なのにそっちに寄るのはどうなのよと思うところはある。

 というか、そういう価値観が混ざる時点でそれって技術者的な視点じゃなくなってますよね、個人的な視点になってしまってますよね、と。


 実際ソフトウェアの安さとプロジェクトの安さというのは近いもののイコールではありませんしね。

 ソフトウェアの値段を実感できるのって顧客だけだし。(ソフトウェア的なエンドユーザとは違う場合が非常に多いですが)

 納品までの早さと製造の早さはわりと近いですけど。(ただし中間が出し渋りするパターンは結構あります)


 で、そのズレが感じ取れてない高年齢の作業者ってのは普通にスキルが壊滅してる。

 クオリティ重視の作業者ですらそういう志向の高年齢技術者はだいたい壊滅してる。

 実際役回りと違うところ気にしすぎてて本来求められるところがおろそかになってるというだけなんですけどね。

 ただしその辺りの感覚がズレてる人はそれにすら気づいてない。


 普通に、この業界に一年いれば末端でも感じ取る機会くらいいくらでもあるのに感じ取れてないんだからそりゃそうだとは思いますけどね。

 要するに、職業プログラマというより書面上プログラマ風のなにか、でしかない人が多いというだけなんですけど。


 で、価値というのは前回軽く書きましたけど結局『本人がどう感じるか』という主観の話になってきますよね、と。


 そこであえて若い(つもりの)技術者の一人として言わせてもらうなら。

 バランスは必要にしても最大限全力で全部満たしていこうぜ、と言いたい。


 具体的にいうなら、意図的にクオリティ下げようとするというか『具体的にクオリティ上げる案』に対して消極的なのは職務上の怠慢だと思う。

 そして、ソフトウェア的に安くしようとして人減らしたりするなら多少の残業はおおめに見るべきだと思う。

 次に、いくら早くあげたいからって工期を削るのは作業者と消費者双方への背信でしかないと思う。


 全部に説得力のある反論ができるなら納得もできようものの……。

 ほとんどの場合楽したい安くしたい早くしたいの欲求しかないんだからさぁ……。


 欲求はそりゃ誰でもいつでも何かしらあるんですけど、仕事上自分に求められるところと直結してるかどうかくらいは考慮しないか? と。

 そこの辺り、もうちょっと考えていただきたいね、と、思う。

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