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魔獣を従えし英雄  作者: 神原 優仁
第2章
30/30

捕らえられた少女達

不定期を極めすぎて申し訳ありませんm(_ _)m

自分を見つめて小動物のように体を震わせ続けている少女二人を優也はじっと見つめる。

そして、つい先程屠った男達がやった事を目の当たりにして怒りに思考が支配されそうになる。

片方の少女は銀色に少しの水色が混ざった髪色の眠そうな眼には恐怖の色を混ざらせて優也を見ている。

そして、もうひとりの少女はサキとそう変わらないであろう小さな少女。

髪の色は不純物など混ざっていない純粋な銀色。

普段ならばとても明るい表情をしているであろうその小さな少女はもうひとりの少女と同じように恐怖の色を混ざらせていて淡い水色の髪の娘の胸に顔を半分埋まらせている。

二人の少女の顔を見るとどことなくに通っている所がある。

もしかしたら、姉妹なのだろう。その事が分かった優也は更に先程の男達への怒りが募り、しかし、助けられたことにも安心した。


「あなたは……あなたは私達を……虐めないですか……」


恐る恐ると言わんばかりに恐らく姉だろう少女が優也に声をかけてくる。


「大丈夫、俺は君達を助けに来た」


そう言って優也はフードを取り外すとそこから銀色の髪が零れ落ちてくる。

その髪を少女は見ると安心したかのように顔をほころばせる。


「よ……良かった……。私達と同じ魔族なんですね……」

「まあ、そんな所かな。俺自体今の俺の種族よく分からないし」

「?……どういう……事ですか?」

「元々は人族だったんだろうけどな、ちょっと前に気付いたらこの髪の色に。あ、でも安心して俺は君たちに危害を加えようと思わないから。むしろ魔族とは仲良くしたいから」


人族、という言葉を聞いた途端少女が体をこわばらせたのを察した優也は手を振りながら安心させるようににかっと笑う。


「取り敢えず、その手枷外してあげるから。ちょっと手を前に出してくれないか?」

「こ……こうですか?」

「そうそう、あ、あと俺にはタメ口で結構だから」

「うー、これが私の素なのでこれはどうしても治せません」

「そうか、じゃあこれ外すからな。そっちの娘も手出して」


優也は二人の少女の手についた手枷に手を掛けると少し魔力を通す。

すると鍵を外すかのような音が両端から出てきてそれと同時に少女達の手枷が外れる。

優也が使ったのは錬成だ。

最近いろんな魔法に埋もれてきて目立っていないがこんな時でも使える万能な魔法なのだ。

優也は外した手枷をポイッと空中に投げ出すとさらに魔力を通し錬成する。

すると、そこには小さな鳥の形をした置物が出来上がっていた。

さらには物質変換により元々くすんでいた色が鮮やかな銀色に変わっている。


「はい、どうぞお嬢さん」


人あたりの良い笑顔を浮かべながら優也は小さな少女にその置物を差し出して上げる。

すると、これまで疑わしげな目で優也を見ていた小さな少女の表情がひまわりのような笑顔を浮かべる。

どうやら、優也の小物プレゼント大作戦が成功したようである。


「ありがとう、お兄ちゃん!」

「どういたしまして。さあ、ここから早く出よう。すぐ近くに仲間を待たせているんだ。まずはそこに向かおう」

「あ、あの!助けてくださりありがとうございます!私の名前はアクアと言います、こっちの子は。ほら自己紹介して」

「はい!私はニーナ!ニーナって言うんだよ、お兄ちゃん!」


元気いっぱいにニーナが挨拶したのを見ると優也は笑顔を浮かべて応じる。


「どういたしまして。俺の名前は上木優也、こっちの言い方だとユウヤ・カミキかな。気軽にユウヤって呼んでくれ」

就職活動って面倒臭いですね。

書類書いて、面接のために電車を乗り換えながら2時間。

それで受かるとは絶対に確定していない。

タイムマシーンあれば結果の先取り出来るのにと思う今日このごろ。

今回の回は奴隷にされそうだった少女達が出ました。

ヒロインズはこれで打ち切りにしたいと思います。書いてたら気づいたら増えてると思うかもしれませんが打ち切りだと思います、はい。

これからもこの作品を生暖かく見守ってくださいm(_ _)m

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