優也と千智
……正直いって申し訳ない気持ちでいっぱいです。
投稿できないまま、ずっと音沙汰なしにほったらかしてしまって……。
なんというか、これでいいのかって途中で自信がなくなってしまい見ないように目をそらしてしまってましたけど腹をくくることにしました。
こんな駄文ですけど読んでいただけたら幸いです。
今回は千智視点の話です。
かなり短いです
-side千智-
私とゆう君は小さい頃から一緒にいた。
親が仲が良かったこともあり一緒に過ごす時間は長く、二人の間で知らないことが少ないほどに。
そして、私はゆう君の一つのことが気になってしょうがなかった。
それは途轍もないほどにお人好しなこと。誰かに何かされても笑ってすぐに許す。
私関連でクラスの人があんな対応をとっていたのもゆう君のお人好しが原因でもあったと今は思う。
だから、私はこの世界に来て力を得た時には嬉しかった。
お人好しなゆう君を私の力で守ることができるのだから。
さらに、ゆう君のステータスを知ったことでその感情に拍車がかかってしまった、私はゆう君を守ると……
けど結果は違った。
私はゆう君に守られていた、バジリスクが現れた時も率先して戦ってくれた。
みんなの為に前に出て戦いに出る、そんなゆう君を見て私はゆう君が"壊れてしまう"のではないかと心配になってしまった。
だからあの時は自然と体が動いていた、私がゆう君を"守る"と……
その時、私も人のことを言えないほどお人好しなのかもしれないなぁと自嘲気味に思った。
けど、ゆう君も私と同じ気持ちだったのだろう、あの時伸ばされた手の温もりは今でも忘れられない。
私たちは似た者同士……
それから私達はリユに出会った。
リユは魔従師達を助けられなかったことを嘆いていただろう。
淡々と告げられる言葉の中に悲哀の感情が混ざっていた。
そんなのはお人好しであるゆう君はほっとけなかった。
そして、魔従師としての力を使いリユを救い出そうとした。
それからも、ユキ、サキとゆう君は持ち前のお人好しで助けようとする。
果てにはリユの願いを叶えるためにバジリスクと戦う。
そして、力及ばず敗れそうになってしまった。
自然と体は動いた。
荒れ狂う嵐の前に自ら走りだし同時に詠唱していた魔法を展開して防護壁を作り出す。
その時の気持ちはあの時と同じく一つに集約されていた。
ゆう君は必ず守ると。
しかし、そこでいい意味で期待を裏切るのはゆう君だ。
防護壁が破られる、その寸前に私の体をゆう君は抱き寄せて大きな声で叫ぶ。
「錬成!」
そう叫ぶとそこにはこれまでの比ではない程の鉄の壁が出来上がる。
そして銀色の暴風はぶつかるがびくともせず鉄の壁は金剛のようにそこに存在する。
私はその壁を作り出したゆう君を視界に収める。
そこには見覚えのあるゆう君とは一つ違う、そう、髪が銀色に光り輝いているゆう君が佇んでいた。
その事実は今はどうでもよかった。
ただ一つだけゆう君に言いたいことがある。
「なんで、そこでまた私のことを守るの、馬鹿」
これからも掲載は不定期になるかもですけどチキンハートをイジメに虐め抜いて投稿できるように頑張りたいです。




