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魔獣を従えし英雄  作者: 神原 優仁
第1章
20/30

バジリスクの明かされる秘密

今回かなり短いです。

「魔従師の…成れの果て…?」

「そうじゃ、あやつはかつては魔従師だったものじゃよ」


そして、優也達はバジリスクを見る。

バジリスクの体は人の形の面影など一切なく、銀色の鱗に、丸太よりも太い腕、途轍もなく大きい巨体を誇り人というのは無理がある。


唖然と今だに目が潰され暴れまわってるバジリスクを見つめているとリユは呆れたように息を吐き言葉を続ける。


「前にも言ったじゃろ、魔従師は本来従えることが出来る魔獣の制限を超えてしまうと己の体を魔物に変異させると」


そう指摘されて優也は息を飲む、つまり優也も一歩間違えればあのバジリスクのように体を魔物にしてしまうのだ。


「あやつは…あのバジリスクと言う名の魔物は魔従師が迫害の危機にさらされている時自らの身を魔物に変異させる事で魔従師を守ろうとしたのじゃがな、しかしそれは裏目に出てしまったのじゃよ」

「つまり?」

「魔物になった魔従師は意思などない、ただ破壊本能に任せて全てを壊す存在になってしまったのじゃよ」


リユが言う事は結論的に言うと。


バジリスクは悲劇の上で存在が作られた、いや"作り変えられた"者だということだ。


守ろうとして、そして自らの身を捧げて間違いこの奥深くに封印されてしまったのだ。


「この話を聞いた上で優也に問う、優也に…あの者を弔ってやることは出来るのか?」


その言葉を言うリユの顔は憂いの影がさしていた。


優也はリユの悲しそうな顔を見て胸が締め付けられるような感覚がした。


リユはこれまで魔従師を見てきたのだ、その存在が今ここで己の意思など無く全てを壊す本能のままにいることがリユに取っては悲しいことなのだと優也は気付いた。


優也は無意識的にリユの頭に手を伸ばして少し乱暴に撫でる。


「ゆ、優也よ?どうしたのじゃ?」


するとリユは上目遣いで優也の事を見つめてくる。


対して優也はリユの顔を見てその憂いの影を払ってやるようににかっと笑い。


「俺が、あいつを、バジリスクを倒してやる、それでちゃんと弔ってやるからなだからそんな悲しそうな顔するなリユは笑ってた方が似合うからな」


そして優也は頭から手を離してからその手に焔剣を作り出し右手に持ち左手をリユに差し伸べる。


「だけど、俺が、俺だけが弔っちゃあいつも可哀想だろ?だからリユ、手を貸してくれ」


その時の覚悟を決めた優也の表情を見たリユは顔が少し火照る感覚がしたが気のせいだと頭を振るい自分も覚悟を決め優也の目をまっすぐに見てその手を取る。


「言われなくともやってやるのじゃよ!」


その言葉を聞き届けた優也は手を離してからリユと拳を付き合ってバジリスクに力強い視線を送る。


「今、弔ってやるからなバジリスク!」


バジリスクは回復した視界で優也達を捉えて怒りに染まった目で睨みつける。


対して優也、リユにユキも前に出て並ぶ。


「私も忘れないでくださいね」

「ああ、忘れねえよ、頼りにしてるからな」

「ありがとうございます」


ユキは優也に頼りにされたことを喜びにこっと笑い答える。


そして再びバジリスクを見る。


優也の体から純粋な銀色の魔力が吹き出し荒れ狂う。


リユの体から透き通るような青色の魔力が吹き出し辺りを青く染める。


ユキの体から綺麗な緑色の魔力が二人の魔力と調和を取るように吹き出す。


「行くぞ!」


そして優也の掛け声とともに三人はバジリスクに向かい駆け出しいった。

テッテレレ〜ン♪


リユの好感度が上がりました。


好感度表示

千智 好感度100 カンスト開始 称号正妻(隠れヤン…


リユ 好感度80 急上昇中 称号愛すべき食いしん坊


ユキ 好感度75 称号 ご主人様一番!


サキ 好感度60 称号 白いモコモコの癒し


これで順調に優也がハーレムを築き上げて行きますw

優也にはこれから背後に気を付け…ゲフンゲフン…


とまあ、皆さんお忘れかもしれないですけどこの迷宮、ユリウス迷宮編はあと少しでけりがつきます。


長かったようで短いような…


取り敢えずはそろそろ地上の方を書けるので、これからも自分のこの作品をどうかよろしくお願いします!


次の投稿も一週間以内です。

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