優也の力の一端
「それで、サキは俺になにしたんだ?」
名前を与えてから優也は疑問に思ってた事をサキに尋ねるとサキはおどおどしながらもそれに答える。
「えっと、多分だけど、光属性の回復系統…?かな.…の魔法を使ったの」
「ほう、ならサキは光属性が使えるのか〜、千智と同じだな」
「サキちゃんが私と一緒なのか〜、それじゃあ二人に増えたことでもっと安心して迷宮を進めるね!」
「だな、ん?ということは俺も光属性手に入れたんだな、ちょうどいいしステータス確認しとくか」
「あ、それ私も気になる!」
優也がステータスプレートを取り出すと千智達がこぞって周りを囲んでくる。皆が皆目をキラキラと輝かせているので優也は苦笑しながらそのステータスを確認する。
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上木 優也 レベル89
カッコの中は契約時表示
筋力 1250(+26000)
耐久 800(+25000)
敏率 900(+28000)
体力 2700(+30000)
魔力 2000(+23000)
魔耐久 1000(+29000)
天職 魔従師
スキル
魔従契約 魔物言語理解 主従契約 契約魔物人化 契約時ステータスUP
増加スキル
全属性適性 火属性適性 風属性適性 氷属性適性 光属性適性
全属性耐性 全状態異常耐性
威圧 賢者 魔力操作 無詠唱 魔力放射 魔力圧縮 金剛 氷雪操作 空歩 剛脚 剛腕 迅速 振動
気配察知 気配遮断 知覚拡大
錬金術
派生スキル
分離錬成 錬成速度上昇++ 物質変換 錬成強度強化 鋭利化 分別錬成
錬成範囲拡大++ 錬成可能物質増加
属性付与
言語理解
特殊スキル
龍の加護
派生スキル
龍化(一部分を龍化させる事が出来る
魔獣の加護(三体契約時表示
!,?.”.'.化
合成属性作成(複数属性所持時表示
伝説級武器作成可(錬金スキル多数所持時表示、なお伝説級武器を作った場合はその武器の制限時間は10分
一度使った素材は再使用不可
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順調にチートになっていた。
スキルの多さも際立つが特に特殊スキル、これが一番存在が大きかった。
この中で取得するのが一番簡単と言ったら加護系統のスキルなのだがそれだけでも本当はすごく難しいのだ。
加護を与えてくれる対象がなければいけないというのもあるがその与えるものは、主に精霊がいる。
しかし、その精霊さえも普段は目に見ることもできないことで会うことさえも難易度が高いのだ。
なので結局は加護をもらうことでさえも難しい。
しかし、その加護を優也は二つも持っているのだ"龍の加護""魔獣の加護"そのどちらも希少でそして途轍もなく強力なスキルなのだ。
龍の加護はステータス増加、スキルレベルアップの効果を得られる。
魔獣の加護はその契約してる魔獣の持つ耐性を常時発動、なおその系統にいる魔獣に襲われにくくなる、倒した時の経験値増加などの効果が得られる。
単純だが二つとも強力だ。
それ以外の特殊スキルも合成属性作成、これは属性を混ぜることで新しい属性を作り出すことが出来るのだ、これに掛け合わせて伝説級武器作成というスキルを一緒に使えば規格外の武器を作り出すことができるのだ。
「うん、なんだこれ…」
「そうじゃな、ここまで規格外などこれまでの人生で見たことないのう」
「もう、魔王とかなんて片手間で片付けられそうだよ」
優也、リユ、千智の三人はそのステータスを見て少し現実逃避気味に視線を明後日の方向に向けている。
しかし、ユキとサキの二人はというと。
「流石私の主人です!」
「お兄ちゃんすごいんだね!」
目をキラキラとさせながら優也の事を見ている。
子供のような喜びように苦笑いしながら優也はステータスの疑問部分を見る。
「けど、またここで文字化けか〜、どんなスキルなんだこれ?」
そう、また文字化けが現れたのだまだスキルだからいいのだろうが気になるものは気になる。
「私も分からぬのう、魔従師の特殊なスキルなど人化くらいしか知らぬからな」
「まあ、そのうち分かるだろうし、でも伝説級武器作成か、そのうち試してみるか」
「ならばこの階層のボスに試して見てはどうじゃ?」
「だな、それなら思いっきりぶっ放せる!」
活きかっている優也を見て千智はスキルの実験台にされるであろう魔物に哀れ、と合掌するのであった。
時間は進み、優也達一行は72階層のボス部屋の前に立っていた。
「そんじゃま、ここは俺が一人でやるから手出すなよ〜」
「分かってるよ〜」
「優也、危なくなった時は遠慮なく頼れ!」
「無理はなさらずに!」
「お兄ちゃん、頑張って!」
三人の声援に片手を上げて答える。
そして片手をボス部屋の扉に手を掛けてゆっくりと押す。
ギギギ…
錆び付いた鉄が突然開けられたことに抗議の声を上げるように音を立てながらゆっくりと開く。
「それじゃ、行きますか!」
優也は一気にドアを開けその部屋に入り込む。
そこには東京ドームほどの大きさの自然に削られたような空間が奥まで広がっている。
その中心には白い息を吐く巨大な白い鷹が静かに立っていた。
羽は氷から荒削りしたかのように鋭利に尖っており、そしてくちばしは刃物のごとし鋭さだ。
その鳥は優也が入って来たことを確認するとバサッ!と音を立てながら翼を広げて空に飛び立つ。
「ピュアァァァァッッッ!!!」
そして空中で静止すると鳴き声を上げながら広げた翼の前に氷塊を次々と作り出して、翼を羽ばたかせ氷塊を優也に飛ばしてくる。
「おっ、危ね!」
優也は横に走りながらその氷塊を避ける。
所々火の玉を打ちながら氷塊を消す。
鷹は今だに氷塊が優也に当たらないことにイラついたのか氷塊を打つのを続けながら体を回転させて優也に突っ込んでくる。
それを優也は錬金で床から"鋼鉄"の盾を作り出し防ぐ。
「それじゃ次はこっちの番だ!」
優也は空に駆け出し鷹の近くに行くと両手に宿した魔力を解き放つ。
「それっ!」
その白銀の魔力は形を変え鷹の体に巻きつく。
「ピュア!?」
鷹は体に巻きついた魔力の縄を必死に引き剥がそうとするが一行に剥がれない。
「それじゃ、実験台になってもらおうかな」
優也は片手を地面につけそこから一本の鋼鉄の棒を作り出す。
そしてその棒に両手をかざすと上の方から形ができて行く。
まずは柄から作り出されそして炎のように荒々しく、しかし美しさを感じる刃が出来上がる。
優也はその剣を手に持ち回転させながら鷹に構える。
「うん、いい出来、取り敢えず焔剣って名前つけるか」
優也がそう言うと焔剣から凄まじい火が吹き荒れる。
「そんじゃ焼き鳥にしてやるか!」
優也は焔剣を腰ダメに構えてから鷹に向けて走り出す。
そして鷹の手前で空歩で駆け上がり気合を込めた声を上げながら鷹の体に剣を振り下ろす。
「セイヤァァァァ!!!」
炎が軌跡を引きながら鷹の体を文字通り一刀両断にする。
そして切断面から凄まじい火が吹きながら鷹の体を焼き滅ぼす。
優也はこの焔剣に上級魔法"炎帝"を付与させたのだ。
その威力はやはりというか規格外。
「いっちょ上がり!」
こうして72階層のボスは優也に実験台にして倒されたのだった。
遅れてすみません。
優也は今の状態でも規格外ですけどこれからもどんどん規格外になっていきます!
それと活動報告に書きましたけどそのうちロボットものをあげようと思っています。
二作同時ってとにかく大変だと思いますけどそうすることで自分を追い詰めて頑張って行きたいです!
これからもこの作品をよろしくお願いします!




