表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
973/1000

万分の一

 今日は朝から雪ちゃんが何か言いたそうにうずうずしていました。


 こちらから聞こうかなとも思ったのですが、何だかタイミングをうかがっているようなのでいつ言ってくるかなと思いながら待ってみる事にします。


 雪ちゃんが動いたのは昼休み。


 休み時間に入ると同時にあたしの所にやってきました。


「桃崎これを見てくれ」


「これって?」


 首を傾げたあたしに、雪ちゃんがグイっと手を見せてきます。


 親指と小指だけを曲げているのですが、これが何かあるのでしょうか?


「桃崎もやってみてくれ」


「親指と小指だけを曲げたらいいの?」


「大体そんな感じだ」


 言われるままにやってみようとするのですが、出来ません。


 やろうとすると、薬指まで一緒に曲がってしまいます。


「出来ないだろ。出来るのは千人に一人とか一万人に一人だからしいぞ」


「そうなんだ、凄いね」


 人数を聞くと確かにすごいと思います。


 雪ちゃんは続いて冬ちゃんにも「凄いだろ」と自慢をしたのですが、冬ちゃんは真面目な顔をして「で、何の役に立つの?」と返していました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ