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許容

「テストなどの話なんですが目標点数って自分の中で決めたりしませんか?」


「何となくは決めるかな? 90点以上は取りたいな。とか」


「そこで90点が出るあたり流石ですね」


 月ちゃんが少し羨ましそうにあたしを見ますが、90点を切ると先生に心配されることがあるのでこの辺はあたしも頑張ってはいるんです。


 勉強を教えてくれるお兄ちゃんに報いたいと言うのもありますし。


「目標点数を決める事がどうかしたの?」


「えっとですね。目標を決めると、逆算して大体何問くらいは間違えても大丈夫って考えませんか?」


「んー、気持ちは分かるかな」


「でも、そうすると思っていた以上に間違えているんですよね」


 月ちゃんの言いたいことは分かりましたが、あたし自身あまり体験したことないので想像しにくいです。


 これで話が終わりなら、月ちゃんには悪いですが話を変えようかなと思ったのですが、月ちゃんの話はまだ続くようです。


「これってテストに限らない事だと思うんですけど、逆の人っていますよね」


「逆っていうと?」


「ミスが許されているから変に緊張することがなくなって、難しい所も上手くいく人です」


「そっちの方があたしにはわかるかな」


「やっぱり桃さんはそちらのタイプですよね」


 月ちゃんの目がまた羨望の色に染まった気がしたのですが、こればかりはあたしにはどうしようもできないなと、苦笑いを浮かべる事しかできませんでした。

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