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「ブラック企業って散々言われていたよな」


「そうね。私もそれっぽい企業を見つけたことあるわ」


「どういう事だ?」


 珍しくお兄ちゃんが聞く気なのは、お兄ちゃんが就活らしい就活をしなかったからでしょう。


 確かお兄ちゃんは、公務員になったみたいなことを言っていた記憶があります。


「まず最初に面接して、二カ月連絡が来ない。


 あまりにも連絡が来ないからこっちから連絡すると、実力を見ないとわからないから作品を作り送れ。


 この時点で確か十月間近だったのよね」


「うわあ……」


 お兄ちゃんが変な声を出すのですが、ちょっとイメージしにくいです。


「十月って駄目なんですか?」


「皆内定式がどうのって言っていたわ」


「だろうな」


 内定式と言うのもわかりませんが、たぶん就活はその時点で終わる人が殆どって事でしょうか。


 だとするなら、十月近くで作品を送れと言うのは遅いかもしれません。


「でも、それだとブラックと言うか、就活生の扱いが雑ってだけだよな」


「誰がそれだけって言ったかしら?


 加えて、メールでのやり取りのほとんどが夜十時以降。


 頑張って二週間で作品完成させて、連絡が来たのは年末だったわね。


 わかるとは思うけれど、十時に連絡が来るって事はそこまで仕事しているって事よね。しかも偶にではなく結構な頻度で」


「その企業どうしたんだ?」


 お兄ちゃんが尋ねると、ねぇねは他人事のように「今度研修らしいわね」と返します。


 続けて「まあ、行ってみないと分からないから」と言いました。

 いろいろな企業がございます。行ってみないとわからない事も御座います。

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