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「暖冬だと言っている割には寒いなって思っていたのよ……」


「また寒いって話なんだな」


「そうよ。悪い? いえ、悪くないわ。悪いのはこの寒さだもの」


「あまりの寒さに頭おかしくなったか?」


 お兄ちゃんの誹りをねぇねは無視するように身を乗り出しました。


「って、事でどうなったら寒いって認識するか考えるわよ。先ずは妹ちゃん」


「あ、あたしですか? えっと、寒いって感じた時でしょうか?」


「そうよね。寒い時は寒いって感じるわよね。次はあんた」


 何だか今日のねぇねのノリがわかりません。


 わかりませんが、何とか乗り越える事が出来たみたいです。


 あたしの次に呼ばれたお兄ちゃんはとても嫌そうな顔をしていました。


「いや、寒いって感じたら寒いって事だろ」


「はい、駄目ー」


 ふざけるねぇねをお兄ちゃんが叩きそうな感じがしたので必死に止めます。


 お兄ちゃんの気持ちは分からなくもないですが、さすがに叩くのは駄目です。


「寒くなったら耳が痛くなってくるじゃない? それから手も動かなくなってくるわけよ。


 キーボードが打てないの。打てないのよ……」


「いや、手を温めたらいいだろ」


「でも、そう言えば私、人差し指だけでもキーボード使えるから、結構大丈夫だったわ」


「お前、暇なだけだろ」


 お兄ちゃんが大きなため息を付きました。

 寒いと何もしたくなくなります。

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