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コート

 学校があるときには制服を着ますが、休日に皆と遊びに行く時には私服をを着ていきます。


 私服は結構個性が出てとても興味深いです。


 大体ですが、雪ちゃんは動き易い格好、月ちゃんは落ち着いた色の服、冬ちゃんは周りの人や行く場所なんかで結構変わるのですが目立たないを意識しているみたいです。


 で、この前の休日の話です。やけに月ちゃんがソワソワしていたので「どうしたの?」と尋ねてみました。


「あ、えっと。どうしたわけでもないんですよ」


「珍しく赤いコートを着てきたからでしょ?」


「本当だ。珍しいね」


 冬ちゃんに言われて月ちゃんのコートに気が付きました。


 燃えるような赤、と言うわけではなくワインレッドと言うのでしょうか。紫に近い色をしています。


「あの、変じゃないでしょうか?」


「いつもと違う格好だから気にしてたんだね。変じゃないよ。可愛いよ」


「だから、ソワソワしなくても大丈夫なのに」


 あたしと冬ちゃんがそう言っても、やっぱり落ち着かなさそうです。


 しきりに自分の服装を気にしています。


「本当に大丈夫ですよね? なんか赤の服を着た私って何だか私じゃないみたいで……」


「どうして月はそのコートを買ったの?」


「クリスマスが近いですから、気分だけでも……と思ったんです」


 月ちゃんは溜息をついて「でも、思い切りが良すぎたみたいです」と言いますが、十分に似合っているのになとあたしは思いました。

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