表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
889/1000

自然災害

「言っていいのかはわからないんだけど、適度な自然災害って大事だと思うのよね」


「ここ以外だと言わない方が良いな。理由を訊かれるより前に批判が来そうだ」


「あんたは理由を訊いてくれるのね」


「訊いてないけどな」


 きっと”適度”と言う所が大事なのでしょう。


 お兄ちゃんは本当に訊かずにどこかに行ってしまいそうだったのですが、それよりも早くねぇねが理由を話しはじめます。


「一人暮らし、と言うかいくら家族でも離れて暮らしているとなかなか連絡ってしなくなっていくのよ。


 連絡が無い事が元気な証拠っていうけど、それとこれは違うわけよ」


「で、連絡しなくなる事と自然災害とどう関係してくるんだ?」


 大きく息を吐いて、面倒くさそうにお兄ちゃんが尋ねます。


 話を聞く気があるのなら、邪険にしなくても良いと思うのですが、ねぇねも今更気にしないのですから。


「単純に連絡するきっかけにちょうどいいのよ。


 大丈夫だったのかって一文だけだけど、きっかけさえあれば積もる話もあってね」


「なるほどな。つまりお前が親不孝者だって事か」


「否定は出来ないけど、私だけじゃないと思うわよ?」


 お兄ちゃんは最後のねぇねの言葉には何も返さず何処かに行ってしまいました。

 こんなふうに言っていられるうちが華。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ