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長く楽しむ

 この前の話です。学校に行くと、雪ちゃんが何やら頭を押さえていました。


 頭が痛いのかなと思って声をかけようと思いましたが、先に月ちゃんに話を聞いてみる事にします。


「月ちゃん、雪ちゃんがどうしたのかわかる?」


「えっとですね。あるテレビ番組を見てもやもやしているらしいです」


「もやもや?」


 月ちゃんの言葉が抽象的でよくわからなかったのですが、冬ちゃんが雪ちゃんにつかまったので黙って見守る事にしました。


「なあ、冬郎。切り花ってあるだろ?」


「あるけど、どうしたの?」


「テレビを見ていて切り花を長持ちさせる方法っていうのがあったんだ」


「そうなんだ」


 雪ちゃんは全く興味がなさそうですが、雪ちゃんは構わず続けます。


「茎の切り方とか、それっぽいのもあったんだけどな。


 その中に「延命剤を使う」っていうのがあったんだよ」


「長持ちしそうな名前だね」


「確かにそうだが、頭痛になったら頭痛薬を飲めばいいと言われているようで、なんでそんな事をわざわざ言うんだって言う感じがしてもやもやしてるんだ」


 なるほど、雪ちゃんのもやもやはそれだったんですか。


「わたしとしては、延命剤と言うものがある事を今初めて知ったよ」


「そう言えばボクもそうだな」


 雪ちゃんはなぜか晴れ晴れとした顔をしていました。

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