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イエスウーマン

 今日は休日。午後から皆で遊びに行こうと言う話をしています。


 駅で待ち合わせたのですが、後からやってきた雪ちゃんが何だかいつもと雰囲気が違います。


「雪、髪切った?」


「おお、わかるんだな。美月は気が付かなかったのに。


 今朝切ってもらったんだ」


「小雪の髪に興味が無いだけよ」


 なるほど、髪を切ったと言うわけですか。月ちゃんは言葉通り、あたしや冬ちゃんが髪を切るといち早く「髪切りましたよね? 似合ってます」と言ってくれます。


 でも、雪ちゃんの雰囲気が違うのは髪を切っただけだと言うだけではないと思うのですが。


「あ、雪ちゃん。今日は髪の毛サラサラだね。ちょっとお姉さんみたい」


「それはですね。小雪って普段髪の毛に何もしていないんですけど、美容院に行くと何を聞かれても「はい」しか言わないんですよ。


 だから、リンスやら何やらと使われてこんなに髪がサラサラになるんですよ」


「あー……」


 何だか想像できてしまいます。


「でも、聞いてくれないといつもやっていることが出来ないんだよな」


「そうなの?」


「髪を梳きますか? って聞かれなかったから梳かなかったんだよな」


 ふと思って、雪ちゃんに「髪を梳くってどうする事かわかる?」と尋ねてみると、首を横に振られてしまいました。

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