ハードル:名前
「名前ネタって使い勝手が良いわよね。ファンタジーとかだと特に」
「お前好きだもんな。ファンタジーに限らず物語に絡ませてくるし。
ファンタジーだとやりたい放題だよな。終盤も終盤に伏線として回収したりすることもある」
「でも、使いすぎるとハードルが上がっていく気がするのよね」
困ったように言うねぇねに対してお兄ちゃんは「自業自得だな」と返します。
「それでなくても名前を考えるのって大変なのよ」
「大変なんですね」
「妹ちゃんは今すぐ一つ名前を考えろって言われたら何か良い名前が思いつくかしら?」
ねぇねに言われて考えてみましたが、友達の名前くらいしか思いつきません。
黙っている事が答えになったのかねぇねが続けます。
「結構流れで新キャラとか出たりして大変なのよ」
「大変ですね」
「で、今書いている作品のキャラ名ってどんなふうに決めているんだ?」
「専門用語辞典からそれっぽい意味の言葉を検索してるわね」
「ハードル下がりまくってるな。名前考えるの嫌になっただけじゃないか?」
お兄ちゃんがねぇねを煽りますが、ねぇねは負けじと声をあげます。
「ちゃんと700種類以上いるモンスターのニックネームはつかまえるたびに考えたわよ」
「どこがちゃんとなんだ?」
お兄ちゃんがとてもあきれ返っていました。
そう言えば音SAGA以外名前ネタってやっている気がします。




