難易度
今日は雪ちゃんの家に皆でやってきました。
意外と片付いているなと思ったのですが、月ちゃんが「もうこんなに散らかして」と怒っていたので了解しました。
部屋に入ってすぐ雪ちゃんがゲームを取り出してやり始めました。
「小雪、何いきなりゲームしているのよ」
「でも、これ貸してくれたの美月だろ」
「別にあたしは大丈夫だよ」
「桃さんがそれでいいならいいんですけど……」
そんな訳で、冬ちゃんと月ちゃんとおしゃべりを始めます。
気が付くと月ちゃんが色々持ってきてくれたのを見ると、本当によく一緒に遊んでいたのでしょう。
しばらくして雪ちゃんが「あーもう」と手に持ったゲームを投げそうな勢いで両手をあげました。
「美月、ここどうしたらいいんだ?」
「はいはい、貸して」
受け取った月ちゃんが大きなため息をつきます。
「これで良いと思うけど、出来ないならどうしてハードモードなんてやってるの?」
「だってイージーモードとか負けた気がするだろ?」
「誰によ」
「自分にだ」
月ちゃんがうなだれてしまったのでちょっと尋ねてみる事にします。
「そのゲームって難しいの?」
「難しいと言えば難しいですね。ゲームが苦手な人だとイージーモードでも苦労するって聞きますし、ハードモードだとゲームに慣れた人でも手ごたえがあるくらいの難易度です。
小雪でもノーマルだったらクリアできるんじゃないですかね?」
そう言いながら、さっきパッと受け取った月ちゃんがすぐに問題を解決していたようですが、どれくらい上手なのでしょうか。




