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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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行方

 いつものように、あたしとお兄ちゃんとねぇねでテーブルを囲んでご飯を食べているときです。


 ねぇねがお兄ちゃんに話しかけました。


「そうそう、最近気が付いたんだけど」


「どうした?」


 食べるのを一時中断してお兄ちゃんがそう返します。あたしはそれを食べながら横で聞いている形です。


「『東京タワーの一番天辺は~』って謎々が小学生のころとかあったじゃない?」


 ねぇねはそう云いますが、あたしは聞いたことがありません。あたしが変なんでしょうか? それともジェネレーションギャップってやつでしょうか?


 お兄ちゃんは「そうだな」と頷きます。


「答えが『危険立ち入り禁止』みたいなのね。昔っからそれの何が楽しいのかなって思ってたんだけど、そう言えば東京って都だし区なのよね」


 ねぇねがとても感動したかのように言いますが、お兄ちゃんはそんなねぇねを冷めた目で見ながら「あぁ、うん」とだけ返します。


「何よ~」


 ねぇねが少し拗ねた感じでそういうと、お兄ちゃんは呆れた風に口を開きます。


「その問題の問題は受け取る側だったって事だな」


「酷い。妹ちゃんも何か言ってやってよ」


 酷いの「ひ」と「ど」の間に「っ」を入れた様な言い方でねぇねがあたしに話を振りますが、あたしとしては内容がほとんど分かっていないので何も言える気がしません。


 仕方がないので、少し疑問に思ったところを口にしてみます。


「ねえ、あーにぃ。天辺って頂上だよね? それで一番ってどういうこと?」


 頂上とは一番高いところという意味じゃないだろうかとそう尋ねると、お兄ちゃんが少し考えてから話します。


「確かに、ダントツトップみたいだな」


「何それどういうこと?」


 そういってねぇねが楽しそうに話に入ってきて何やらうやむやになりました。

最近の小学生もこんな謎々やってたりするもんなんですかね?

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