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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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58/1000

旅行

 夏休みと言うことで、ねぇねとお兄ちゃんと一緒に旅行することになりました。


 場所時は前話していた小説の舞台です。


 少しでも節約しようと言うことで鈍行電車だけを使うと言うことでしたが久し振りに電車に乗れたあたしはそれが楽しくてもう少し長く乗っていたかったです。


「ついたわね」


 目的の駅につくと、ねぇねはそう言って背伸びをします。


「この駅って・・・・・・」


 ねぇねの言葉を聞いていなかったかのようにお兄ちゃんは期待に胸を膨らませた声を出すと辺りを見渡す。


「そ、あのシーンの駅で主人公が躓いたのがこの階段」


 予め調べていたようにねぇねが指差すとお兄ちゃんが吸い込まれるようにそちらにいく。


 あたしも知っている話なのでお兄ちゃんに続いて行ってみるとあったのはただの石の階段。


 それでも、主人公がここで・・・と考えると少しワクワクします。


 それからもいつもより楽しげなお兄ちゃんを引き連れて色々な場所を見ましたが、あたしはお兄ちゃんほどには感動できずキョロキョロとあたりを見回してしまいます。


「妹ちゃん無理に何かを探そうとしてない?」


 急にねぇねからそんなことを言われてどきりとしてしまいます。


 確かにお兄ちゃんを見ていると自分があまり楽しめていないんじゃないかと見回していましたので。でも


「楽しくないわけじゃないんだよね?」


 ねぇねの言葉にあたしは頷きます。


 そしたらねぇねはくるんと向きを変えて後ろ歩きでこちらをみると


「だったら無理に探さなくていいんじゃない? 疲れちゃうでしょ?」


 笑顔でそういわれ、肩の力を抜いてみると少しだけ楽しく見て回れるようなったんじゃないかなと思います。


 聖地巡りは迷惑をかけないよう気を付けましょう

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