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役不足
ある日のお兄ちゃんとねぇねの会話です。
「すみません……私には役不足でした……みたいに言ったとするじゃない?」
「それが?」
急にねぇねがお兄ちゃんに声をかけて、お兄ちゃんが興味なさそうに相槌を打ちました。ねぇねはそんなお兄ちゃんの様子に気づいているのかいないのか、楽しそうにつづけます。
「役不足の本来の意味を考えると頭の中では『なんで私がこんな雑用しなきゃいけないのよ』みたいなはずなのよ」
「はぁ」
「つまりこれが『逆ツンデレ』ってやつよね」
「そんなことより『みたい』が多い」
お兄ちゃんがため息交じりにそういうとねぇねは「そんなことってなによ」と楽しそうに言います。
「と、言うかそれでよく小説家を目指そうと思うよな」
「えっへん」
「褒めてねぇよ」
この後で、役不足について二人に尋ねましたが、それはまた別の機会に、です。
会話中心。いつか活動報告で書いたやつの使いまわしです。




