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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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耳を傾ける

「今まで、まあ数えるのが面倒になる程度には、漫画だったりアニメだったりも見てきたんだけど」


 平日の夜。今日は冬ちゃんは晩御飯だけ食べて家に帰ってしまいました。なんでもやりたいことがあるんだとか。


 そんなわけで、今家にはお兄ちゃんとねぇねとあたしの三人です。


「あたしは数えるくらいにしか見ていないと思います」


「妹ちゃんは、そうね。無理にみる必要もないんじゃないかな?」


 別に無理をしてみようとかは思っていませんし、嫌いと言うわけでもないのですが「そうですね」と返しておきました。


「それでどうしたんだ?」


「そうそう、漫画とかアニメって小さい時には何となく見ていた、と言うかぼんやり見ていたんだけど、改めて思い返してみると結構感心させられること言っていたりするのよね」


 お兄ちゃんが軌道修正して、ねぇねが楽しそうに話します。


 と、言いますかあたしが話をそらしてしまったんですね。反省です。


「子供が見ようと作っているのは大人だからな」


「それはそうなんだけど、大きくなった今だからこそ気が付く事って沢山あるのに、大きくなるとそもそも漫画やアニメに耳を傾けなくなっていくって皮肉よね」


「最近は割と卒業しない人も多いと思うけどな」


 勿論小学生のあたしにはまったく実感できるものではありませんでしたが、ねぇねが「大人」ではなく「大きくなった」っと言う言葉を使ったのに何か意味があるような気がしてそちらの方に気を取られてしまいました。

 友達には割ともうアニメは見なくなったとか、漫画買わなくなったとか、ゲームの面白さが分からなくなったとかいう人がいます。


 本棚に収まっていないのに漫画を買い、少し前までアニメを録画し続け、下手すると一日十時間以上ゲームをしている自分とは大違いです。

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