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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
287/1000

恐らく最後から二番目

 四月一日今日はエイプリルフールです。


 いつも、騙されていると言うわけではないですが、ねぇねやお兄ちゃんには上手く誤魔化されているような気がするので今日は上手く二人を騙せたらなんて思います。


「そう言えば今年はエイプリルフール無くなったみたいですね」


 早速あたし渾身の嘘をつきます。


 すると、ねぇねがなにか思い出したように口を開きました。


「それ、私も聞いたわ。今朝ニュースでやっていたのよね」


「え、あ、はいそうですね」


 ねぇねの言葉に驚いて、しどろもどろになりながらそう返すとねぇねは真面目な顔のまま続けます。


「そうそう、妹ちゃん。ずっと言っていなかったんだけど私実家に帰らないといけなくなったのよ」


「え……そんな急に……」


「それから、これもニュースで言っていたんだけど、増税って今日の日のために準備してきたらしいわね。あと、この間宝くじで五万円当たったのよ」


「ね、ねぇね?」


「この間道を歩いていると一万拾ったのよ」


 そんな感じで急にねぇねが脈絡なく色々言うのであたしは混乱してしまいました。


「もうその辺でいいだろ?」


 お兄ちゃんがそう言うと、ねぇねは笑顔になって「さて、どれが本当のことだったんでしょうか?」と言います。


 エイプリルフールってこんな感じでしたっけ?

 増税って嘘らしいよってウソをつきたい。

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