表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
250/1000

500円

「今日ちょっとコンビに行ってみたら、またコラボ企画をやってたのよ」


「そういや、前やってた時も気が向いたように何か買ってたな」


 家に来たねぇねが珍しくビニール袋を提げていたと思ったらコンビニで何かを買っていたみたいです。


 「まあ、こういうのはやらないと楽しくないからね」とねぇねが妙に楽しそうにしているのは企画が嬉しいからでしょうか?


「内容としては対象商品を含む500円を……ってやつなんだけど、前回の規格の事を思い出したわ」


「何かあったんですか?」


 ねぇねは聞いてほしそうに言っていましたが、恐らくお兄ちゃんは何も聞かないのであたしが尋ねます。


 ねぇねはお兄ちゃんを少しにらんでからあたしに笑顔を向けてくれました。


「前回最後の買い物の時にね、軽く計算しながら500円は超えるなって思ってレジに商品を出したの。それなのに、何かのキャンペーンで飲み物が20円引きになっていたらしくて結局489円だったのよ」


「うわぁ……」


 思わず声が出てしまいましたが、何というか災難だったというか……あたしはかける言葉が見つかりません。


「それでなんでそんなにうれしそうなんだ?」


 お兄ちゃんがそう言ったのでねぇねの方を見てみると、あまり悲しそうな顔をしていませんでした。


「それがね、今日はぴったり500円だったのよ」


 ねぇねがそう言って見せてくれたレシートには確かに500円と書かれていました。

 驚きました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ