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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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重要性

「何か特別な用事で遠方に行くときにもっとも大切なことってなんだと思う?」


 夕食中ねぇねがそんなことを尋ねてきました。


「遅刻しない……ですか?」


 あたしがふと思い付いた事を言ってみるとやはりと言うか、ねぇねは首を振って否定しました。


 それからねぇねの視線が冬ちゃんの方へと向かい、冬ちゃんが少し考えて答えます。


「道に迷わないだと思います」


 その冬ちゃんの答えにあたしはなるほどと思わずにはいられませんでした。


 何せねぇねは方向音痴と言うやつなのですから。


 しかしねぇねはそれにも首を振ってしまいました。


「正解はカフェ等時間を潰せる店に入れることでした」


 「二人とも惜しかったんだけどね」とねぇねは笑いますが、あたしには何が惜しかったのかわかりません。


 冬ちゃんもわからないのか首を捻っています。


 そんなあたしたちを見てねぇねはフフっと笑うと口を開きました。


「迷子になること前提で早めにいくとね、思わず早く目的地見つけちゃうのよ。その時に約束の時間まで一時間とかあることもあってね。そんなときにカフェなんかに入らないと……」


「約一時間に及ぶ散歩が始まるわけだな」


 お兄ちゃんの冷たい声にも動じず、ねぇねは「そうなのよ」と返していました。

 そして足が痛くなります。

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