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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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続・大人

 大学の26番講義室。講義室の中で最も大きな数字を与えられているこの教室は、もっとも広い講義室の一つである。


 金曜日の五限目、そんな週の最後の最後に私がこの講義室にやってきたのは授業以外の理由がある。


 就活ガイダンス。


 その名の通り就職活動のガイダンスで、約一年後に始まる就職活動に向けて私たちを奮起させるという目的の一コマ。


 私はいつものように中央やや前の位置に座っているのだけれど、何故か私よりも前には両手で数えられるほどの人数しか座っていない。その中には当たり前のように某お兄ちゃんもいるのだけれど。


 後ろを向けば大勢の人が座ってはいるが、それでも本来来るべき人数には到底届いていないだろう。


 ガイダンスが始まる前、教授方が前方で話していたのを信用するならば、集まるべき人数の三分の一ほどしか来ていないらしい。


 これが自由参加であればもしかしたらそれなりの人数なのかもしれないけれど、届いたメールによれば原則参加しなければならない。


 そんな状況を見ながらふと、いつか秋人とした妹ちゃんたちが見ている大人という物の話を思い出した。


「大人……ね」


 私がため息交じりにため息をついたところで、ガイダンスが始まった。

 大人ってなんだろう。

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