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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
2/1000

身長

 あたしは身長が低いです。背の順で前から三番目くらいです。

「ねぇあーにぃ」

「どうした妹よ」

「どうしてあーにぃはそんなに背が高いの?」

 お兄ちゃんはとても背が高いです。お兄ちゃんに質問するためにお兄ちゃんの顔をみると首が痛くなります。

「それはな、好き嫌いせず、牛乳や小魚をしっかり食べ、運動も……」

「あたしも好き嫌いないし、運動もちゃんとしてるもん」

 少しムッとして言ったあたしの言葉を全く無視するかのようにお兄ちゃんは話し続けます。

「しっかりする。なんてことは無く。全て遺伝だ」

「遺伝なんだね」

 誇らしげなお兄ちゃんとは反対にあたしは肩を落とします。

「そう、遺伝だ」

「ねぇ、あーにぃ……」

「どうした妹よ」

「世の中って非情だね……」

「ああ、非情だな」

 どうしてだかお兄ちゃんが小さく見えました。

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