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連想ゲーム
ある日のお兄ちゃんとねぇねの会話です。二人とも雑談をするように特に何か表情が見えるわけではないのですが、あたしには何を言っているのかはわかりませんでした。
「この間新発売の飴を食べてみたんだけどね」
「そうだな。こないだ天気悪かったしな」
「別に綿菓子は食べてないわ」
「最近は羽毛布団の方がいいよな。さすがに毛布じゃ寒い」
「でも、枕は変えないでしょ?」
「まあ、ビーズだよな」
「キーホルダーとか作ったわね昔は」
「別に俺はしたことないがな。なんかつまらなそうだな」
「大根は好きじゃないのよね。味が付いてるならまだしも。それ以上にワサビは食べたくないんだけどね」
「だからそんなにガリガリなんだな」
「ガリガリって事はないでしょ? アイスじゃあるまいし」
「それで、これって何の話だったか?」
結局お兄ちゃんまでそう言いだして、ねぇねも「何だったかしらね」何ていう物だから本当に何の話なのか分からないままで終わってしまいました。
これは小説ですが? いいえ、日常です。




