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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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田舎者

「今日授業で『AはAだ』を差別的に使うって話があったじゃない?」


「田舎者は田舎者だ、みたいなやつな」


 今日あたしはお兄ちゃんとねぇねがこんなことを話している現場に遭遇しました。大学って差別の事なんて勉強するのだろうかと首をかしげている間に話が進んでしまいます。


「そうそう、最初の方がカテゴリーの要素で後の方がカテゴリーだって言うやつね」


「それがどうしたんだ?」


「それが……ってわけじゃないけど、その直後にさ『~のくせに』って言うのにも言及してたじゃない?」


 考えてみればねぇねとお兄ちゃんが大学の授業のことについてこんなに話しているのは珍しいような気がします。でも、それがなんだか悪口の授業のように思えて何とも言えない気持ちにはなりますが。


 それからお兄ちゃんは要領を得ないように「そうだな」と半分首をかしげるように言いました。それがどうしたんだ、とでも言いたそうな感じです。


「この場合その人がカテゴリーから外れていたら言われるって言っていたと思うんだけど……」


「あー、カテゴリーの内でも外でもそう言われるならどうすればいいんだって話か?」


 お兄ちゃんがどこかすっきりとした顔でそう言いましたが、ねぇねはお兄ちゃんが何を言っているのか一瞬わかっていなかったらしく少しの沈黙の後で「あー、それもあるわね」と言いました。


 それにまた疑問を覚えたのはお兄ちゃんの方で「それも?」と首をかしげます。


「教授が『カテゴリー』何て言葉使ってたせいってのもあると思うんだけど、初めこの話を聞いたときにね『404カテゴリーエラー』って言うのが頭を過ってね。それで気になって調べてみたんだけど404エラーはnot foundで別にカテゴリーエラーじゃなかったのよ」


「それで?」


「どうして、404カテゴリーエラーなんて言葉が出てきたんだと思う?」


「さあ。どうしてだろうな」


 お兄ちゃんが呆れ気味にそう返すとねぇねは「そうよね」と笑っていました。

はっはー遅刻したぜ……orz

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