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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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情報

「神は人の上に人を作らず、人の下に人をつくらず」


「いきなりどうしたの? あーにぃ?」


 休日の午後お兄ちゃんが大きめの声を上げました。少しびっくりしましたが、あたしは落ち着いて尋ねます。


「妹はこれを聞いてどう思う?」


「学問のすすめの言葉?」


 お兄ちゃんが頷きます。あたしは少し考えてよく聞く話をします。


「人は平等だ……ってこと?」


「そう言われることが多いが実際は続きがあるらしい」


 あたしが首を傾げるとお兄ちゃんは続けます。


「神は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず。でも、格差ができるのは学問の違いだとかなんとか」


 お兄ちゃんの言葉はどうにも曖昧です。でも、何となく言いたいことは解ってきました。


「天才は99%の努力と1%のひらめきである」


 今日、二度目お兄ちゃんが言います。今度は予想できていたので驚きません。


「エジソンの言葉だよね。でも……」


「そう、努力をすれば……ではなく。これは1%のひらめきの重要性を言った言葉らしい」


 あたしは頷きます。それからお兄ちゃんに問いかけます。


「あーにぃ、それどうやって知ったの?」


「アニメ、漫画、小説だったか」


「その情報は正しいの?」


「少なくとも作者は調べているだろうから、下手なニュースよりは確かじゃないか」


 「うー…」とあたしは唸ります。言っていることは正しい気もするのですが、上手く載せられたら気分です。

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