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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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親しき仲にも……

 今日は家に来たねぇねがずっと考え事をしていました。それが夕飯の時まで続いていたからか、お兄ちゃんが「何をずっと考えてるんだ?」と尋ねていました。


 ねぇねがそれを聞いてハッとしたように顔をあげると言い難そうに口を開きました。


「親しき仲にも礼儀ありって言葉があるじゃない? 私こんな風にこの家に居座って良いのかなぁ……と思ってね。ご飯とかも毎回頂いちゃってるし」


 それを聞いてお兄ちゃんが呆れた顔で口を開きました。


「今さら悩む所じゃないだろ? むしろ下手に意識された方が困る」


「あたしはねぇねが美味しそうにご飯食べてくれて嬉しいよ?」


 あたしもお兄ちゃんに合わせてそう言います。ですが、ねぇねはまだ少し複雑そうな顔をしていました。


「まあ、そうなんだけどね。多分自分の問題なのよ」


「でも、まあ俺とお前はそんなに仲良くもないだろ」


 お兄ちゃんの言葉にねぇねはキョトンとしてから、楽しそうにあたしの肩を抱いて引き寄せました。


「私が仲良いのは妹ちゃんだもんね」


 あたしに同意を求めるように、そう言うのであたしは少し戸惑いながら「そうですね」と返しました。


 そのあとはよくわからない言い争いになりましたが、なんだかねぇね楽しそうだったので良かったです。

仲がよいからこその距離ってのがあると思うんです。

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