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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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 今日は快晴です。春先でまだまだ寒いですが陽向はぽかぽかして思わず微睡んでしまいます。


「ねぇ、あーにぃ」


「どうした、妹よ」


 家の中。リビングのテーブルで勉強しているとちょうどいいくらいに日差しが射し込んできます。


「どうして空は青いの?」


 テーブルの上で両手を枕にして窓から外を眺めながらお兄ちゃんに問いかけます。


「妹はどうしてだと思う?」


 思わぬ返しに一瞬言葉を失います。ですが直ぐに今持っている知識を総動員させて考えます。


「青い光だけ届くから?」


「あの色を青だと認識しているからだな」


 さらなる予想外に「どういうこと?」といつの間にか口にしていました。


「もし、あの色を緑だと認識すれば空は緑だし、黄色だと認識すれば黄色だ」


 お兄ちゃんの言葉は難しくて何を言いたいのかわかりません。


 そうやってあたしが首を傾げていたからでしょうか、お兄ちゃんがまた口を開きます。

「つまり、知らないものは見えないってことだな」


 ますます意味が分かりません。しかしお兄ちゃんはそれ以上何もいってくれませんでした。


 いつの間にかあたしは眠ってしまいました。

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