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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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遊び

 お兄ちゃんは休みの日でも基本的に家にいます。本を読んでいたり机に向かっていたりしますが、パソコンを使っていることが多いみたいです。


「妹よ、休みなんだから何処かに遊びに行きなさい」


 とある日曜日お兄ちゃんにそんな事を言われました。


「それならあーにぃの方が遊びにいった方がいいよ? いつも家にいると身体に良くないよ?」


 と、言ってしまうくらいお兄ちゃんは家にいます。すると、お兄ちゃんはため息をつきました。


 もしかしてお兄ちゃんの機嫌を悪くさせてしまったのではないかと、ヒヤリとしましたがそんな様子はなくお兄ちゃんは口を開きます。



「お兄ちゃんみたいにならないように今からしっかり遊んでこいって事だ」


「どういうことなの?」


 あたしが尋ねるとお兄ちゃんは考えるかのように目を閉じました。


「ずっと遊びたいのを我慢して中高を終わらせたわけだが、いざ大学生になって時間ができるとなにをしていいか解らなくなるわけだ」


「えっと……あーにぃ友達とかは?」


「居なくもないがわざわざ休日まで遊ぶような奴はいないな」


 お兄ちゃんは何も気にしないかのようにそう言います。


「ねぇ、あーにぃ。一緒にお散歩いかない?」


 お兄ちゃんは複雑そうな顔をしたあと、「そうだな」と言ってくれました。

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