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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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失敗は……

 十月になりだいぶ涼しくなってきた、そんな土曜日のことです。


 夕ご飯に肉じゃがとみそ汁とを作ってさて、配膳しようかと思ったそんなときでした。


 炊飯器に触れた瞬間にあたしはただでさえ涼しいのにさらにひやりとした汗が背中を流れていきました。


 言ってしまえば炊飯器のスイッチを入れ忘れたということなのですが、今日はお兄ちゃんもお腹がすいたと言っていたし早めにご飯にしようと頑張ったていたときの失敗。


 あたしはリビングにいるお兄ちゃんに恐る恐る近づき「ごめんなさい」と声を掛けました。


「何かしたのか?」


 とお兄ちゃんは不思議そうな顔であたしを見ます。あたしがおずおずと炊飯器のスイッチを入れ忘れていた事を言うと、お兄ちゃんは別に気にした様子もなく「じゃあ夕飯までもう少しかかるんだな」と返してきました。


「怒らないの?」


 あたしがそう尋ねると、お兄ちゃんはそれに答えるより前に「それでスイッチは入れたのか?」と聞いてきました。それを聞いてそういえばと一度スイッチを押しに戻ってからお兄ちゃんの所に戻ります。


「怒りはしないが失敗したらその次どうするのかを考えるのは大事だな。失敗は成功のもととも言うし」


 お兄ちゃんにそう言われあたしは頷きます。


「ま、でも失敗を成功のもとにできるかどうかってのは割と周りの環境とかってのも大事だとは思うがな」


 最後にお兄ちゃんがこう呟いたとき、ちょうど選挙カーが何かを放送しながら家の前を通っていきました。

と、言うわけで失敗をネタにしてみました。

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