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24 リスクとリターン

※GeminiProに書いてもらいました。





第24話:ミミックと虎の穴、そして恥じらいの学習


「いいかい、みんな。

 今日は少し趣向を変えて、現代における『遊び』を通じた

 正義とリスク管理について講義しようと思う」


遊びと恥じらいと正義の神の子、青神遊あおがみ ゆうは、

ホワイトボードの前でビシッとペンを突きつけた。

18歳にしてどこか達観した雰囲気を纏う彼の前には、

シャイニング・ジャスティスの面々が並んで座っている。


白を基調とした制服を清楚に着こなす白鳥ゆかな。

色白の頬に手を当て、優等生ぶった微笑みを浮かべているが、

その実、内心では(今日の講義は早く終わりそうかしら)

などと腹黒い計算をしている。


その隣では、黒基調の服を着た色黒で勝気な黒島ゆみが、

「なんだなんだ、ゲームの話か!?」と身を乗り出していた。


さらにその後ろには、

暗い青紫のメタルボディを輝かせるシャイジャス3号が、

生真面目にノート(物理)を広げている。

彼女の横には、赤と黒のツートンカラーが眩しいトヨ86――

シャイジャス4号が、アイドリング音を控えめに響かせながら

乙女型ロボットの形態で鎮座していた。


「最近流行りのアニメに、

フリーズレンという長命のキャラクターがいる。

彼女の有名なセリフを知っているかな?

『宝箱は開けてみないとわからない、ミミック』だ」


青神の言葉に、ゆみがいち早く反応した。


「あー、知ってる!

 あれでしょ、宝箱のフリしてガブッて食ってくるヤツ!」


「その通り。

 今や『死にゲー』と呼ばれるダクソ系の高難易度ゲーム

 における定番のトラップ、ミミックだ」


青神はホワイトボードに、少し下手くそな宝箱の絵と、

そこから生える不気味な歯を描いた。


「モンスターだと分かっていても、宝物を得るためにあえて開ける。

それがフリーズレンの生き方だ。

だが、彼女は極めて強靭で、

簡単には死なないからこそ成立する力技の正義と言える。

我々のような、恥じらいと正義漢を重んじる乙女たちには、

少しばかり野蛮かもしれないね」


「まあ、そうですね。

 私なら絶対に自分では開けませんわ。

 ……ゆみちゃん、ちょっと開けてみてくれない?」

ゆかなが上品に、しかし計算高い笑みを浮かべてゆみに振る。


「任せとけ!

 アタシなら正義の鉄拳で、

 開ける前に箱ごとぶっ叩いて確かめるね!」

ゆみが腕をぶんぶんと振り回す。

少し見えそうになるスカートの裾を押さえる仕草に、

かすかな『恥じらい』の恩寵が光の粒子となって舞い散った。


「そう、それが一般的なプレイヤーの正解だ」青神は深く頷く。


「先に宝箱を叩いて確かめる。

 これを昔の人はことわざでこう言った。

 『虎穴に入らずんば虎子を得ず』とね」


「……遊様。

 その解釈は少しズレている気がします。

 本来は『危険を冒さなければ大きな成果は得られない』

 という意味では……?」

3号が健気に、そして真面目にツッコミを入れる。

彼女の細やかな指摘は、

ささやかな幸せと正義を守るためのセンサーが正常に働いている証拠だ。


「ブォォォン(同意)」

4号も控えめな排気音で3号を後押しする。


「ふふふ、3号の言う通りだ。

 だが、現代の『死にゲー』においては、

 あえて虎穴ミミックに入るリスクと、

 事前に叩いて確かめるリスク管理、両方のジレンマを表しているのさ」

青神はふっと笑い、少しだけ神々しい光を放った。


「これはゲームだけでなく、

現実世界の悪と戦う時にも言えることだ。

だが、現実で痛い目を見た時のリスクは大きすぎる。

怪我をすれば痛いし、服が破れたりすれば……

過度な『恥じらい』を強いられてしまうからね」


ゆかなとゆみは、想像して少し顔を赤らめた。


「だからこそ!」青神はビシッと指を差す。

「現実で致命傷を負う前に、まずはゲーム内でリスク管理と、

困難に立ち向かう正義の心を学習しておくのが良いだろう!

というわけで、

今日の午後はみんなでダクソ系ゲームのマルチプレイ合宿だ!」


「ええっ、結局ゲームがしたいだけじゃないですか!」

ゆかなが上品さを忘れかけて抗議する中、

ゆみは「よっしゃ、アタシが一番にクリアしてやる!」と拳を突き上げた。


「皆様、幸せなゲームライフのために、

私がコントローラーの予備を準備しますね」

「ブォォォン(私はモニターの電源を入れます)」


恥じらいと正義漢に溢れる彼女たちの、

少し変わった平和な日常は、今日も神の恩寵に包まれていた。




第24話_2:ミミックの教えと、爆発する正義


「――というわけで、

今日の午後はみんなでダクソ系ゲームのマルチプレイ合宿だ!」


青神が自信満々に宣言した瞬間、

スマホで素早く検索をかけていた3号がスッと手を挙げた。


「遊様、異議があります。

 検索結果によりますと、該当ジャンルのマルチプレイは

 仕様が複雑で初心者には極めて過酷です。

 仲間内でプレイした場合、連携不足によるイライラから口論に発展し、

 『正義』どころか友情が崩壊して糞ゲーと化すリスクが98%と推力されました」


「ブォォォン……(それは避けたいですね)」


4号が悲しげなアイドリング音を鳴らして同意する。


「むっ……言われてみれば、

確かにあのヒリヒリした難易度でマルチプレイは、

乙女たちのメンタルに優しくないかもしれないな」

青神はあっさりと非を認め、

ホワイトボードのミミックの絵をササッと消した。


「よし、計画変更だ!

 『罠への警戒』と『リスク管理』、

 そして何より『複数人でのパーティープレイ』を両立する究極のゲーム……

 **『ボンバーマ』**で勝負しよう!」


「あ、それならアタシも知ってる!

 爆弾置いてドカンってやるやつでしょ!」

ゆみがパッと表情を明るくして、コントローラーをひったくる。


「まあ、それなら私でもできそうですわね」

ゆかなも優雅に微笑みながらコントローラーを受け取った。

(ふふふ……要は、相手が逃げられないように爆弾で囲んでしまえばいいのよね。

簡単なお仕事だわ)と、脳内で真っ黒な戦略を練りながら。


数分後――モニターの前には、無惨な光景が広がっていた。


「あーっ!?

 ゆかな、アンタなんでそこに爆弾置くのよ!

 アタシ逃げ道ないじゃん!」


「あらやだ、ゆみちゃん。 手が滑ってしまいましたわ。

正義のために、ここは尊い犠牲になってくださいな」


「ウソつけ! 絶対わざと――ぎゃあああっ!」


画面の中でゆみのキャラクターが爆風に巻き込まれ、派手に吹き飛ぶ。

リアルでもゆみが頭を抱えて悔しがり、

勢いでスカートが乱れたことで微量な**「恥じらい」の恩寵**が

キラキラと発生した。


「皆様、画面端の安全地帯は確保しました。 これも小さな幸せですね」

3号は誰とも戦わず、ひたすらブロックの陰で安全第一の

生存戦略を貫き、細やかに喜んでいる。


「……ふむ。

 自らの爆弾リスクで自爆しない注意力と、

 相手を追い詰める腹黒い戦略。

 ボンバーマンもまた、立派な『正義と恥じらい』の修行になるな」

腕を組んで頷く青神の前で、

今日も乙女たちの平和な(?)戦いが続くのだった。


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― 新着の感想 ―
コレ読んだら何となくボンバーマンがやりたくなって ニンテンドースイッチでポチってしまいました。 多人数プレイのレトロゲーム。楽しかったなぁ……。と思い出しながら。
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