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15 潜入ディズーランド

※GeminiPro、Geminiに書いてもらいました。





第15話:パトロール! 〜夢の国の隠し通路〜


流れるような赤と黒のツートンカラーが眩しい

トヨ・86が、ハイウェイを滑るように走っていた。

その正体は機動兵器『シャイジャス4号』。

そして現在、その運転席で滑らかにハンドルを握っているのは——

遊びと恥じらいと正義の神の子であり、

しっかりと運転免許証を保持している青年、青神遊あおかみ ゆうである。


「あっはっは!

 やっぱりパトロールはクーラーの効いた車内に限るわね!

 あたしらは後ろの席で優雅に下々を見守るわよ!」

黒を基調とした服に身を包んだ色黒の少女、黒島ゆみが、

後部座席でふんぞり返る。

少しアホで勝気な彼女は、神の力を得た戦士『シャイジャス2号』だ。


「ふふっ、そうですね

 それにしても遊様、神の子であられるにも関わらず、

 自ら我々の運転手を買って出てくださるなんて……

 申し訳なさと同時に、なんだか少し恥ずかしいですわ」

隣に座る色白で清楚な白いワンピース姿の少女、

白鳥ゆかなが、口元を隠して上品に笑う。

一見おしとやかだが、さらりと毒を吐く腹黒さを持つ

『シャイジャス1号』である彼女は、

神の子への畏れと乙女の恥じらいによって、着々と正義の力を高めていた。


「気にするな。

 これもパトロールという名の『遊び』であり、『正義』の遂行だからな。

 それに、俺はちゃんと免許を持ってる優良ドライバーだ」

遊がバックミラー越しに余裕のある笑みを浮かべると、

助手席に座る暗い青紫のメタルボディ——アンドロイドの

『シャイジャス3号』が、健気な声で呟いた。


「遊様が運転するお車の助手席……

流れる景色、青い空。

私、今、とても幸せです」


ダッシュボードの上では、

ぷるぷると震える可愛らしいスライム——神の使いである『エンジェラ』が跳ねた。

「キュピ!

 皆の者、遊びと恥じらいと正義の神の恩寵は感じているかキュピ!?

 今回の目的地はディズニーランド!

 なんでも、トイレに一人で入った子供が、

 そのまま帰ってこなくなるという不穏な噂があるキュピ!」


「子供を誘拐するなんて、正義に反する許せない悪党ね!

 ぶっ飛ばしてやるわ!」

ゆみが拳を突き上げる。


やがて、遊のスムーズな運転により、

86は広大なディズーランドの駐車場へと滑り込んだ。

車を停め、サイドブレーキを引く。


「俺と4号は、もしもの時のためにこの駐車場で待機する。

お前たちで、ちょっと様子を探ってきてくれ」

遊が指示を出すと、連動するように4号のスピーカーからも機械的な音声が響く。

『ワタシハ、ココノ駐車場デ遊様ト共ニ待機シテイマス。

何カアレバ、スグニ変形シテ駆ケツケマスノデ、オ呼ビクダサイ』


「頼んだわよ、遊、4号!

 さぁ、行くわよ1号、3号!」

賑わう園内。

チュロスやポップコーンの甘い香りが漂う中、

一行は陽気な音楽に耳を貸さず、目的のトイレを目指した。

お城の裏手にある、少し人通りの少ないエリアのトイレ。

エンジェラによれば、ここが噂の現場らしい。


「よし、乗り込むわよ!」


「待ってください、ゆみちゃん。

 相手は子供を狙う卑劣な輩。

 ここは囮を使って、尻尾を出させるのがスマートですわ」

ゆかなは腹黒い笑みを浮かべ、3号を見た。


「3号さん、あなたは少し小柄ですし、

子供のフリをして個室に入ってみてくれませんか?」


「はい!

囮任務ですね。皆さんの正義のお役に立てるなんて……

私、なんて幸せなアンドロイドなのでしょう!」

3号はメタルボディを震わせて感激し、

迷うことなく女子トイレの奥の個室へと入っていった。


ゆかなとゆみは、少し離れた手洗い場の陰で息を潜める。

数分が経過した。


——ガコンッ。


微かな、しかし明らかな機械音が、3号の入った個室から響いた。

「……今の音、ただのトイレの音じゃないわね」

「ええ、あからさまに怪しいですわ。 行きましょう!」


二人が個室のドアを勢いよく開けると、そこに3号の姿はなかった。

代わりに、便座の奥の壁がスライドし、

暗く不気味な隠し通路がぽっかりと口を開けていたのである。


「ビンゴね! こんなところに隠し通路を作るなんて、

悪趣味にも程があるわ!」

ゆみが腕まくりをする。


「ゆみちゃん、気を付けて。

 深い闇の気配がします。

 ……ここは、神に愛されし正義と恥じらいの力で乗り込みましょう」


ゆかなが頬を赤く染め、少し内股になりながらも、

凛とした眼差しで前を見据える。

ゆみもまた、照れ隠しのように少しそっぽを向きながら、力強く頷いた。

二人は変身ベルトに手を当て、上品さと恥じらいを込めた正義のポーズをとる。


「恥じらう心に正義は宿る……!

 シャイニングジャスティス1号!」


「悪党ども、覚悟しなさい!

 シャイニングジャスティス2号!」


まばゆい光が二人を包み込む。

上品な神々しさと、乙女の恥じらいを力に変えて。

彼女たちは3号を救い出し、子供たちの笑顔を取り戻すため、

未知の隠し通路へと足を踏み入れた——。





第15_2話:奈落のプチエンジェル


隠し通路の壁は、夢の国の華やかさとは対極にある、

冷たく湿ったコンクリートだった。

シャイジャス1ゆかなと2ゆみが慎重に奥へ進むと、

そこには豪華な、しかし悪趣味な装飾が施された地下サロンが広がっていた。


「……あら。

 お出迎えにしては、ずいぶんと趣味の悪い空間ですわね」

ゆかなが鼻を鳴らし、純白のドレス(戦闘形態)の裾を少し持ち上げる。

その仕草には、神聖な「恥じらい」による防御障壁が宿っている。


「ちょっと! 3号をどこにやったのよ!」

ゆみが叫ぶと、部屋の奥の革張りソファに座った一人の男が、

ゆっくりと顔を上げた。

薄笑いを浮かべたその男の名は、伊藤ジョーイ。

かつて赤坂で「プチエンジェル」と呼ばれた組織を率い、

子供たちの未来を食い物にしていたとされる悪の象徴である。


「……また君たちか。 しつこいね」

ジョーイが指を鳴らすと、天井から吊り下げられた檻の中に、

拘束された3号の姿が現れた。


「あ……1号、2号!

 申し訳ありません、不覚を取りました」

3号はメタルボディを拘束されながらも、健気に声を上げる。

彼女には、過去に別の潜入調査でジョーイと対峙した際の記録データが刻まれていた。


「皆さん、気をつけてください。

 この男は『恥じらい』の心を持たず、

 他者の尊厳を弄ぶことで魔力を高める、この世界の異分子です!」


ジョーイは立ち上がり、下卑た笑みを浮かべる。

「ハハハ!

 恥じらい? 正義? そんなものが何の役に立つ。

 この地下通路を通れば、地上のガキどもは皆、

 高値で取引される『商品』に変わるのさ。

 夢の国の下に、俺の帝国を再建してやる……!」


「……最低。反吐が出るわ」

ゆかなの瞳に、黒い火が灯る。

「遊様にお見せするパトロール記録に、

こんな汚らわしい男を映さなければならないなんて……。

これは、最大の屈辱。そして、恥辱ですわ!」


ゆかなの「腹黒い怒り」と「上品な恥じらい」が混ざり合い、

強烈な神のオーラが爆発する。

「ゆみちゃん、行きますわよ。

 この男、正義の鉄槌では生ぬるいですわ。

 徹底的に……浄化いたします」


「言われなくても! 3号を今すぐ返せっ!」

ゆみが猛然と突進する。

しかし、ジョーイが不敵に笑いながら、手元のリモコンを操作した。


その時、地上——駐車場の86の車内でモニターを見ていた青神遊が、

静かにハンドルを握り直した。

「……4号。

 どうやら、掃除が必要なのはトイレの配管だけじゃないようだな」


『了解シマシタ。遊様。

シャイジャス4号、いつでもスクランブル可能デス。

地下通路ノ座標、固定完了』


「よし。神の子としての初仕事だ。

……あまり上品じゃない『遊び』になりそうだが、付き合えよ」


駐車場に、トヨタ86の野太いエンジン音が響き渡る。

地下の悪党どもはまだ気づいていない。

空から、あるいは壁を突き破って、巨大な「正義」が降ってくることを。





第15_3話:轟音のシャイニング・トランスフォーム


駐車場に停まったハチロクの車内。

遊はモニター越しに、

地下サロンで余裕の笑みを浮かべる伊藤ジョーイの姿を冷ややかに見つめていた。


「……ふん。

この夢の国の地下に、こんな醜悪なネットワークが根を張っていたとはな」


遊は手元のタブレットで周辺の電子信号をスキャンする。

警察の無線、園内の警備記録、

そして地下から発信される暗号化された通信。

それらは巧妙に、かつ組織的に「なかったこと」にされている。


「4号。

 どうやらここは、地上の連中とも『持ちつ持たれつ』らしい。

 子供の誘拐場なんて、彼らがしきっているから、

 どうせ表ざたにはならないだろう。

 簡単に使えないよう壊しておこう」


『了解、遊様。

 構造解析完了。

 地下通路ノ支柱、及ビ隠蔽システム回路ヲ完全破壊シマス』


遊は静かにギアを入れ、アクセルを踏み込んだ。

「行け。

 正義の鉄槌に、許可証パーミットなんて必要ない」


地下サロンでは、伊藤ジョーイが捕らえた3号を背に、

ゆかなとゆみを追い詰めていた。

「無駄だよ。

 ここでの出来事は、明日の朝には『集団幻覚』として処理される。

 君たちがいくら正義を叫んでも、

 この国のシステムそのものが俺の味方なんだ」


「……システムですって?

 そんなもの、私の『恥じらい』の聖域には通用しませんわ!」

ゆかなが頬を染め、内股で震えながらも杖を構える。

だが、ジョーイの放つ「負のオーラ」が、彼女たちの神聖な力を抑え込んでいた。


「くっ……体が重い……。

 こいつ、正義感が全く効かないのかよ!」

ゆみが地面に膝をつく。


その時だった。


ドォォォォォン!!


サロンの天井、夢の国のタイル張りの床を突き破り、

巨大な赤と黒の鋼鉄の塊が降ってきた。


「なっ、何だ!?

 車が降ってきただと!?」

ジョーイが驚愕して飛び退く。


着地したのは、ボロボロになったハチロク——ではない。

着地の衝撃と共に、流れるような変形トランスフォームが始まった。

タイヤが肩へ、フロントが胸部へと組み替わり、

一瞬にして全高5メートルを超えるロボットが姿を現した。


そのロボットは、立ち上がると同時に——なぜか、

少し内股になり、指先を合わせるような『恥じらい』のポーズをとった。


『シャイニングジャスティス4号、見参。

……あまりジロジロ見ナイデクダサイ。

変形シーンを見られるノハ、少し……恥ずかしいデス』


重厚な機械音声が、少し照れたように響く。

だがその背後にある正義の圧力は絶大だった。


「4号!

遊様も来ているのね!」

ゆかなが歓喜の声を上げる。


駐車場のハチロクの座席に座ったまま、

遠隔操作のリンクを繋いでいる遊の声が、

4号のスピーカーから冷徹に響いた。


「ジョーイ。

 お前のバックに誰がいようと関係ない。

 この場所ごと、お前の野望を瓦礫に変えてやる。

 ……4号、メインアーム展開。このサロンの支柱をすべて叩き折れ」


「ふ、ふざけるな!

 ここを壊せば上の遊園地がどうなるか……!」

慌てるジョーイを無視し、4号は巨大な鋼鉄の拳を握りしめた。


『ターゲット、ロック。

……恥じらいを込めた一撃、受ケ取リナサイ!』


4号が放つ、正義と恥じらいの波動を纏った拳が、

地下サロンの支柱へと叩き込まれた。





第15_4話:鋼鉄の抱擁、そして至福の救出


「クソッ、狂ってる!

 遊園地の地下でロボットを暴れさせるなんて!」

崩落する天井を見上げ、伊藤ジョーイが悲鳴を上げた。

彼は3号が閉じ込められた檻を盾にしようと画策するが、

4号の巨大な指先がそれを許さない。


『……邪魔デス。

ソコノ不潔ナ男性、退イテください。

睨まれると、私……困ってしまいマス』

4号の重厚な平手が、ジョーイをハエ叩きのように壁際へと吹き飛ばした。


「今ですわ、ゆみちゃん!

 3号さんを!」

ゆかなが叫ぶ。

4号の登場により、空間に「正義と恥じらい」のエネルギーが充填され、

二人の力は極限まで高まっていた。


「任せなさい!

 恥ずかしくたって、曲がったことは大嫌いなんだからーっ!」

ゆみが猛然とジャンプする。

彼女は空中で**「スカートの端をぎゅっと掴んで内股になる」**という、

究極の恥じらいポーズを決めた。

これが神の加護を受け、彼女の脚力を爆発させる。


「シャイニング・ジャスティス・キィィィーック!!」


恥じらいの波動を纏った蹴りが、

特製の強化合金で作られた檻を紙細工のように引き裂いた。


「ああっ……!」

自由になった3号が、宙に投げ出される。

それを地上からモニターしていた遊が、冷静に4号へリンクを送る。


「4号、キャッチだ。優しくな」


『了解……。

デモ、女の子を抱きかかえるなんて、

センサーがオーバーヒートしちゃいそうデス……!』

4号は照れ隠しにカメラアイを激しく明滅させながらも、

巨大なマニピュレーターで3号をふわりと受け止めた。


「3号さん、無事ですか!?」

駆け寄るゆかなに、

3号はメタルボディの頬を青紫に光らせ

(彼女なりの赤面)、至福の表情を浮かべた。


「はい……。

 4号さんの大きな手のひら。

 そして皆さんの正義の熱気……。

 あぁ、拘束されていた絶望からの、この救出劇。

 私、今、人生で最大の幸せをアップデートしています……!」


「こんな状況で幸せを感じられるなんて、あんた本当に大物ね……」

ゆみが呆れ半分、感心半分に呟く。


一方、瓦礫の山から這い出したジョーイは、

泥にまみれた顔でこちらを睨んでいた。

「覚えていろ……。

ここは壊せても、俺たちのネットワークは消えない。

上の『大人たち』が黙っていないぞ……!」


「……そうか。

なら、その大人たちにも伝えておけ」

4号のスピーカーから、遊の低く響く声が流れる。

「**『神の子達が、新しい遊び場を探している』**とな。

次は、お前たちのネットワークそのものを、

恥じらいの光でハッキングしてやるよ」


「ひっ……!」

ジョーイは蜘蛛の子を散らすように、

奥の非常通路へと逃げ込んでいった。


『遊様、通路ノ完全閉鎖、完了。

コレデココハ二度ト使エマセン』

4号が支柱を一本、トドメとばかりに踏み抜く。

地下帝国は、完全に夢の国の地底へと埋没した。


「よし、撤収だ。

ゆかな、ゆみ。

3号を4号のコクピットに入れて、速やかに駐車場へ戻れ。

……ポップコーンくらいは、買って帰ってもいいぞ」


「やった! 遊様、大好きー!」

「ふふっ、キャラメル味にしましょうか。

恥じらいを忘れるほど甘いやつを」


崩落する闇を背に、正義の乙女たちと巨大ロボットは、

光り輝く地上へと帰還するのだった。





【エピローグ:ハチロクの帰路】


駐車場に戻り、元のハチロクの姿に戻った4号。

運転席の遊、助手席で幸せを噛みしめる3号、

そして後部座席でポップコーンを奪い合う1号と2号。


「……遊様、一つだけよろしいでしょうか」

ゆかながポップコーンを口に運びながら、

少し腹黒い笑みを浮かべて尋ねる。

「さっきジョーイに言った『新しい遊び』……。

神の子達……、何気に私達も巻き添えですか?」


遊は無言でハンドルを切り、夕暮れのハイウェイへと車を走らせた。

その免許証を持つ手には、新たな正義の火が宿っているようだった。


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