第10話 開発は進む
実験が先延ばしになったので、FFMにはいったん業務に戻ってもらった。できるだけ、近い海域で訓練なりをしてもらう。
開発の中心である東京の状況を毎日チェックしている。研究員の半分はAIに指示を与え、有用な結果を得ようとトライしている。
残り半分は、このプロジェクトが誇る人材が、AIのアルゴリズムの改良をしている。学習と解析作業の二つがある。学習は随時行われているが、今では新たに食わせる素材データがなくなっている。実験で得られた結果が手に入ればいいのだが、まだだ。
元のプログラムはIBM製を購入した。学習素材は、優良な電子化されたデータはもちろん、学会などの印刷物しかないものまで手を広げて入力している。
印刷物しかないものの多くはロシア語で書かれているので、スキャナで読み取り、自動翻訳機にかけ、人が精査して、使いものになるデータに整備する。
どういう体制だったか勉強不足で知らないが、基礎的な金属関係のデータはソ連時代に実験をして書物にまとめられたのが多い。
1か月に一回、仕事を中断し、会議室に集まる、進捗状況とかもろもろを10分ほどで発表をする。リモートでは、契約している大学関係者、自衛隊、経済省の役人とかも質問を投げかけることもある。少ないが。何しろ、僕にも、1割ぐらいしか理解できない話をしているのだから。
本当に、自分がなぜ採用されたかわからない。
会議の後、たいてい副リーダのエレーネに呼び出される。今はリモートだけど、東京にいるときは会う。
いつもストレスを抱えている研究員の対処を求められる。
研究員は仕事にのめりこみやすい。徹夜もする。彼がいたとしてもいつの間にか分かれている。結婚をしている人の中には、うまく家族との時間を取るなどできる人もいる。でも、離婚した人もいる。
撃たれて入院した穂積みゅうは退院後、リハビリに通っている。若林 はるかが入院時には面接して、世話を焼いていたようだ。
副リーダーからは穂積みゅうを復帰させろという依頼だった。専用ジェットは明日こちらに着くそうだ。三日でなんとかしろという。
みゅうのマンションに僕とはるかがいる。ベッドに座って、肩を抱いている。涙が止まらない。
ぽつりぽつりと話し始めた内容は、普通の学生時代を過ごした僕には想像できなかった。高校時代から付き合っていて、Sexばっかりしていた。彼の逸物には真珠が埋め込まれていて、こすれると快感が高く、腰回りがすごくてしびれてしまう。
大学時代も一緒に過ごし、結婚して子供もできた。変な噂が耳に入ってきた。同じような女が3人いるのだと。聞きただすとセフレがいることは白状した。
それは許せる。だってSexは楽しいし快感だし、絶倫だから。
その後、なぜか、彼が暴力団の幹部だと知ることになる。どこからの情報かわからないが、聞きただすとそうだと答えた。
セフレは、Sexで囲って貢がしているという。
急に興味がなり、離婚するといってしまった。
そのあとが発砲事件だ。
夜中を過ぎていた、おなかがすいたので、冷蔵庫にあるものでおなかを満たした。ワインがあったのでみんなで飲むと、さらに泣きついてくる。優しく背中を撫でる。
いきなり、しずかにしていたはるかがズボンに手を突っ込んでっ息子を握る。硬くなっていた。にたーと笑って、ズボンを脱がしにかかる。
冷静に冷静にと思いながら、ずっとみゅうの背中を撫でている。みゅうがはるかがしていることに気が付く。涙をしゃくりあげながら、はるかから息子をうばってさすり始める。
女の気持ちはわからん。結局翌日から出社した。




