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胡散臭い予備校講師風の創作論コース 一年目

あなたが歴史に名を残すための小説作家戦略

作者: もりゃき.xyz
掲載日:2025/08/28

■ はじめに


 特になろう作家向けに書きますが、相当の評価を得たり、どこかに投稿でもしないと、まず書籍化やコミカライズの話はこないでしょう。

 ザックリ三万ポイントでは書籍化の話は半々くらいなのかな、って印象を受けます。


 冷たいようですが、評価が得られなければ商業作家にはなれないでしょう。私も厳しいです。



■ あなたが本エッセイのターゲットか否か


 まず、あなたの方向性によって戦略は変わってくるでしょう。


→ターゲットではない:とにかく商業作家になりたい(目先の利益優先)


 こういう方はよくある「評価を得るため」の解説サイトが適切でしょう。

 ただ一つでも作品をエタらせてる作家は、そういう話も厳しいんじゃないかな、と思います。

 商業作家って、書きたくない内容でさえ書かなきゃいけなくなるんですよ?

 趣味で書いてる作品すら畳めない作家が……信用される訳ないでしょう。作家志望にとって、作品は履歴書そのものですから。


 それでも「商業小説家になりたい」という方はお帰りください。これ以降はお役に立てない内容です。


→ターゲットである:自分の作品を広げたい


 こういう方は、各種いるでしょうね「作品をとにかく読んで貰いたい」「名前が残ればいい」「モテたい」とか。

 これから書く内容は、こういう方のための戦略となります。



■ 「歴史に名を残す」とは何か


 歴史的文豪っていますよね、彼らが必ずしも時代に支持されていたわけではありません。

 彼らに共通するのは「書きたいことを書く」ではなく「何を読者に伝えたいかを書く」だったと思うんですよね。

 すなわち、あなたが「書きたいことを書く」のままであれば、概ねアマチュアのまま、良くて一発屋レベルの作家になるでしょう。

 そして、当然ですが歴史の中に埋もれてしまった作家はたくさんいます。作家に限らず、ですけどね。


 ところで「青空文庫」はご存知ですよね?パブリックドメイン作品を扱っているサイトです。

 ここでは、パブリックドメイン入りを目指す手法を語ります。

 ついでに、歴史に名を刻む確実な方法もお伝えします。



■ 著作権問題


 あなたの書いた作品は、あなたが著作権を持ちます。


 商業作品になると、この著作権が出版社と共同になるなど、自分の思い通りには……どうしてもいきません。

 仮に絶版となったとしても、あなたの作品であるにも関わらず、あなたの意志で世に発表できなくなる、といった事態も起こりえます。


 これでは「歴史に名を残す」とは真逆ですよね?むしろ歴史に埋もれて誰もが忘れてしまう道、一直線です。

 心当たりはありませんか?昔読んだマンガが、今では作者名もわからず、入手方法すらわからないとか……

 現行の著作権では、作者の死後七十年著作権が保持されますから、著作権を取り戻せないと絶望的です。


 自分の死後七十年経った時でさえ、パブリックドメインにならない可能性があります。

 自分の知らない孫とか曾孫とかが、反対してしまえば国立国会図書館にも収められないですよ、権利問題は厄介なんです。

 そうでなくても、今の人々をターゲットにした作品が、死後七十年(延長される可能性が高い)に流行ると思いますか?

 仮に死後七十年に、あなたの名前が広まったとして、あなたになんの得があるんですか?

 遺族のためというには、もう遺族とすら言えない子孫のためですか?


 ここで、常識とは真逆の事を言います。歴史に名を残したいなら、原則商業作家になるべからず、と。

 まあ、日本というか世界で一握りの大人気作家になる確信があるなら、それはそれでいいんじゃないでしょうか?


 そんな層に入れない私は、アマチュアカルト作家を名乗っています、プロになる気もほとんどありません。



■ ライセンス戦略


 さて、自分の作品を事実上パブリックドメイン入りさせる方法は簡単です。

 自分の作品ライセンスを「CC0」にしてしまえばよいのです。

 もっとも、これは「作品をとにかく読んでほしい」という方向けの戦略になります。


 作品とともに「名前を残したい」のであれば、ライセンスを「CC-BY系」にしましょう。

 改変可/改変不可などの条件を付加して、自分の名前も残せます。


 「モテたい」って人は、CC-BY系で自費出版にすればいいんじゃないんでしょうか?

 自費出版であっても、作家は作家ですからね。


 ライセンスの詳細については、自分で調べましょう。

 流石にエッセイでそこまで解説するつもりはありませんからね。


 そして、最後に歴史に残す為に「国会図書館への納本」をしましょう。

 話の区切りが付いていたら、喜んで受け入れてくれますよ?国会図書館、あの知の集積庫に自分の名前が残るんですよ?

 国会図書館に名前を残すなんて…と思うかもしれませんが、私は「がくせいになりました」で既に「もりゃき」の名前を残しています。


 また、CC0化やCC-BY化……すなわちパブリックドメイン化すれば、青空文庫に登録する条件も整います。



■ おまけ:epub化と公開


 私は「がくせいになりました」をepubにしてCC0ライセンスで公開しています。

 epub化するサンプルも含めてCC0化して置いているので、こちらを参照してください。

 https://github.com/moriyaki/I_became_GAKUSEI


 利用するのは以下のファイルです。

 make_I_became_GAKUSEI.sh:epub作成スクリプト

 I_became_GAKUSEI.md:小説本体

 I_became_GAKUSEI.jpg:表紙ファイル

 rejected_cover.jpg:挿絵ファイル

 rejected_cover2.jpg:挿絵ファイル


 WindowsではWSL(Windows Subsystem for Linux)を入れましょう。

 aptコマンドを利用してpandocをインストールします。

 Macでは、brewコマンドをインストールし、brewを利用してpandocをインストールします。


 次に、以下のコマンドを使いepubを作成します。

 chmod +x make_I_became_GAKUSEI.sh

 make_I_became_GAKUSEI.sh I_became_GAKUSEI

 

 自著を公開する場合は「I_became_GAKUSEI」の入ってるファイル名を全て自著作品に合わせて全て変更しましょう。

 また、小説本文は「*.md」なので、全て置き換えましょう。

 冒頭にあるヘッダで、epubのタイトルや作者、作成日、更新日を設定できます。


 そして、ローカルでGitリポジトリを作成してepubを生成、各ファイルを登録してGitHubリポジトリを作成してアップロードします。

 これで、CC0またはCC-BYライセンスで、一般公開することができます。


 必要なスキルセットは以下の通りです。


・Markdownの記述能力

・*nix系の最低限の操作(WSLインストールを含む)

・Git/GitHubの操作


 これ位は歴史に名を残す為の必要コストです、自分で調べてくださいね。

 というか、このスキルセットはGit/Github操作を除けば「KDP出版スキルセット」ですから、Git/GitHubが難しい方は、歴史に名を残すことは断念してKindle電子出版で妥協しましょう。

 ぶっちゃけepubだけをGitHubにアップロードすれば、Gitの操作できなくても国会図書館納本できますけどね……


 そうして、GitHubにアップロードしたepubのリンクや著者情報を国立国会図書館で希望納本すればいいわけです。当然オンラインでできます。


 個人的にはWindowsでのepub確認は「超縦書」で行っています。

 https://www.bpsinc.jp/cho-tate-win/



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