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夏を記す瞳に君のかけら  作者: 大西さん
序章:灰色の空の下で
22/103

第22話 始まりの予感

商店街の出口。


振り返る。


アーチ状の看板。


『末広商店街』


そして——


『都市開発計画予定地』


この景色も、変わる。


でも、今は——


今は、ここにある。


ヒナタと、歩いた道。


ラムネを、飲んだベンチ。


帽子を、買った店。


全部、ここにある。


「どうした?」


ヒナタが、振り返る。


夕方の光が、彼を照らす。


オレンジ色。


金色。


美しい。


「なんでもない」


「変なの」


でも、優しい目。


「行こう」


「うん」


また、歩き始める。


川に向かって。


手を、つないだまま。


これが、始まり。


私の、本当の人生の始まり。


たった7日間。


でも、永遠にも感じる7日間の——


始まり。

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