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真夜中の訪問者



ある夜、部屋の窓の外からコンコンと小さな音が聞こえた。誰かが窓を叩いているのだろうと気づいたが、反応しなかった。体を動かす気力も湧かず、誰が来たのかを確認することすら億劫だった。ただ、その音が消えるのを待ちながら、再び自らの暗い思考の中に沈んでいった。


何もかもがどうでもいい。今はただ、何も考えず、何も感じずに、静かにこの闇の中で眠り続けたい――そんな思いに支配されながら、そのままじっと横たわり続けた。


ふと、薄暗い部屋の中でぼんやりと人影を捉えた。視界がぼやけ、現実と夢の境目が曖昧なまま、その影が少しずつ鮮明になっていく。心臓がわずかに高鳴る。まさか、誰かが本当にここにいるのだろうか。


「誰?」か細い声が、静寂の中でかすかに響いた。返事が来ることはないと思っていたのに、暗闇の中から返ってきた声。「クラリス…」聞き覚えのある声だった。


心の中で期待と不安が交錯した。どうしてもその影の正体を知りたい。しかし、体が動かない。


窓の外の光は薄暗く、影は私の視界を遮る。その人影が誰なのかを確かめることができずに、ただ静かに、そちらに視線を送り続けていた。



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