番外編 ソフィーユ、レッツ推し活。/フィーお母様、憂鬱な日
番外編です!!
合体しましたm(_ _)m
はぁ…。
私、ソフイーユ・シャルラムはため息をついていた。
…今日のお姉さまも尊かったわ…。
「出来上がったどら焼きとかいうお菓子を食べて、思わず笑顔になる姿とか…、本当に尊いですわぁ…。」
レイヴィアを知らなかった時のソフィーユは、傲慢ちきな威張りくさった令嬢なのだろうな…、とか思ってたのだ。
しかし、実際のレイヴィアは、性格は天使…、見た目はお姫様のように美しい…、というご令嬢だったのだ。
ソフイーユは、強く優しく尊く美しく可愛らしく明るく…(永遠に賛辞が続く)、そんな義姉が大好きなのだ。
しかし、そんなレイヴィアゆえに、モテるのだ。
どっかの弱小貴族にストーカーされてたこともあった(本人は気づいてなかったけど)。もちろんソフィーユたちが速攻で排除した。…物理的か社会的に。公爵家の権力を使って。
…そして、ソフィーユの実の兄であるフィルスも、レイヴィアを狙っているクソヤロウ…、ゴホン。レイヴィアが好きなのだ。
なので、実の兄妹同士なのに対立しあっている。バッチバチに。
けれど、まだ婚約者のいないレイヴィアは、もうすぐ婚約するだろう。
お姉さまの婚約者が私より強くなかったら認めないわ…!
ということで、ソフィーユは剣の鍛錬を始めるのであった。
乙女ゲームでは肯定感皆無のか弱いソフィーユだったのに、ソフィーユは将来、王国の騎士姫と呼ばれるほど強くなることを、まだ誰も知らない。
ソフイーユは今日も、剣の鍛錬に没頭する。
敬愛する、お姉さま(推し)を守るために。
△ △ △ △ △
フィーリア・シャルラム。
それが、シャルラム家の形ばかりの後妻であり、公爵夫人の私の名だ。
『フィーお母様!』
義理の母なのに、実の母のように慕ってくれる、あの子の姿と声を思い出す。
最初は堅苦しかったけど、だんだん打ち解けてくれて、今ではレイヴィアの愛称を呼べる仲になったのよね。
「…レヴィは私たちが守らなければ。」
フィーリアは、公爵夫人として初めて社交界に出たとき知った、社交界の恐ろしさを思い出した。お世辞を言いまくる人の目は死んでるし、意味の分からない陰口を延々と聞かされるし…。シャルラム公爵様も始まるなり秒で離れられるし。
シャルラム公爵は好きではない。というか大嫌いだ。
あの可愛いレイヴィアをほったらかしにして…。許さん。
夫ではなかったら、一発…いや、何発でも蹴り飛ばしているだろう。
社交界のゴミ共…汚れから、純粋な天使のレヴィは守らなければならない。レヴィを汚させはしない。絶対に。
下に降りて、ちらりと鍛錬場を覗く。
ソフィが、フィルに教えられ、レヴィに見守られながら剣の鍛錬をしていた。
レヴィ、フィル、ソフィ。いつまでも、姉弟妹仲良くね。
△ △ △ △ △
可愛い義妹のソフィが、最近剣の鍛錬を始めたといってたので、鍛錬場についてきた。…ハナネガのソフィーユってそんなに剣してなかったような…。
まぁいっか!ソフィが楽しければそれで良いのよ…。
カキン、カキン、カキン
フィルVSソフィの戦いは、フィルの勝利だった。
けれど殺気?らしき黒いオーラはソフィが勝っていた。
まぁ、殺気なんて怖いもの、可愛いソフィが出すわけないよね。
「私も剣の鍛錬を始めようかしら?」
「「やめてください(まし)!」」
速攻で拒否された。仲間に入りたかったなぁ。シュンとしていると、ソフィたちが、姉さま(お姉さま)の美しい手に傷ができるだの言われた。
それでもなお、シュンとしている私をみて、二人は折れた。
一回だけですからね、そう言って剣を持たせてくれた。
フィルVS私で勝負する。
「それでは…、よーい、始め!」
…初めてなんだけど…、なんかスゴイ体に剣が馴染む。
フィルがこちらに走ってきたので、助走をつけ、ヒョイとジャンプして、フィルの頭を軽々飛び越える。
ソフィとフィルはビックリ仰天してたが気にしない。
フィルの剣先がこちらに向かってきたので、カキンとなぎ払う。
藍色の髪が動くたびに揺れる。…楽しい!
…フィルが本気でやってるなら、私も容赦しないわ!
スッと迷うことなく剣先をフィルの首に向かって軌道をそらせる。
フィルの首に剣があたる寸前で止める。
「勝負あり!お姉さまの勝利!」
わーい!大好きな妹のソフィに褒められて、私は有頂天。
初めてなのに剣がスゴイ上手だったのも悪役だからかしら?
始めてみた格闘技なども、いともたやすく出来てしまい、私に新たなファンが増えてしまうことを、私は知らない。




