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【番外編】侍従たちの暗躍

「……ご、豪華すぎるのはちょっと。」

イリアはまたか…と心中でむせび泣いた。


なぜなら――主であるレイヴィアが、高価な服を着るのを拒絶するからだ。


「でも、お嬢様にはこういう方が似合います!どうか、これを着てください…!」

「で、でも…それ、真珠が着いてるし…絶対高いドレスでしょ??」

「…高くないですよ?」

苦し紛れの噓をつくイリア。イリアはお嬢様に一番合う服を着てもらいたのだ。…いつもは拒絶されて諦めても、今日だけは諦めるわけにはならないと、イリアは粘っていた。


「嘘だ!絶対高いよ~!」

「…とりあえず、着てください。」

もう納得してもらうのを諦め、何が何でも着せる作戦に変更したイリアはレイヴィアを壁に追い詰めさせた。


「か、壁が…。…こ、こうなったら、イリアに何が何でも着させない!!」

「いいえ、何が何でも着させて見せます!!大体お嬢様は公爵令嬢なのに、何でそんなに高価なドレスが嫌なのですか?」

「よ、汚したら…申し訳ないから…」

汚してしまったら主にドレス職人さん達とか、デザイナーの人達とか、布とか材料とかに申し訳なさすぎて、レイヴィアは着る勇気が出ない。…しかし、イリアは知ったこっちゃなく。


「汚しても修理代などは出ますし、そもそも洗えばいいんですよ…!――言い分はそれだけですね?それでは…」

「お、お父様が嫌がったり~?」

「大丈夫です。公爵家の品位を保つため、致し方ないことですからね。」


…もう何も、言い返せない。降参したレイヴィアは、渋々ドレスを着せられるのだった。


――いつもはレイヴィアに高価な一番似合うドレスを着せるのを本当に渋々諦めるイリアが、今日だけは諦めるわけにはならなかった理由。

…それは、今日が月一の王宮での王太子殿下とのお茶会だからだ。


(お嬢様には似合う服を着てもらって、婚約者に会ってもらわねば!!)

メイドとしての闘志を燃やし、全身で嫌そうなオーラを醸し出しているレイヴィアにドレスを着せ、髪を整えるイリア。…そこに、アヴィが許可を取り入室して来た。


「――…失礼します。馬車の準備が出来たとのことで。」

「…それではお嬢様、行きましょうか。」

「分かった…。」


(王宮に、美味しい紅茶とゼンさんの作る絶品お菓子があるのが唯一の救い…!!)


レイヴィアはそう思いながら、王宮(魔王城)へと向かって行ったのだった…。


◇◇◇

「…ごきげんよう、ルイシス様。」

内心でシクシク泣きながら挨拶をするレイヴィア。


「ごきげんよう、レヴィ。…ドレスが今日はいつもと違いますね。」

「…イリアの、努力の結晶です。」

色んな意味で、イリアの努力の結晶であるレイヴィアの装い。

レイヴィアは、汚さないように、汚さないようにと念じながら、席に着くのだった。



ブクマなどなど、ありがとうございます(*- -)


埋まってたのに手を加えただけの番外編です。明日は本編の続きをだ…そうと思います。奇跡が続くよう、自分の心配が杞憂に終わるよう、頑張ります!!

ブクマや評価などなど、励みになりますので、良ければお願いします*_ _)

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