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番外編 ソフィーユ、闇の花園と群れる虫共。

二日連続更新…!でもきっと明日は更新できません…。サクッと読める…と思います。

「ソフィーユ様、お綺麗ですわぁ。」

「ありがとうございますわ、コゼット伯爵令嬢様。貴方様もお綺麗ですわよ。」


――甘い蜜に群がってくる虫が、私は好きじゃない。


私が好きなのは、儚げで美しく、心優しい天使のような蝶。


私はその蝶を清純なままでいさせるために、闇のようなお茶会に出て、情報を仕入れている。



「ソフィーユ様はお綺麗ですわねぇ。レイヴィア様と違って、上品で美しいですわぁ。養子だなんて思えないほど、礼儀作法も身についていますものぉ。」


蜜に群がることなく、刺してくる虫の方が、群がる虫より可愛げがあるわね…。


こういう虫は、針で刺して強がっているようだけど、結局は嫉妬しているのよね。


「あら、エリアーヌ様ではないですか。私は流行を追いかけることも遊ぶこともなく、毎日熱心に貴族令嬢としての勉強をしていらっしゃる皆様への差を埋めてきたのです…。エリアーヌ様には及ばないでしょうけど」


訳は――影が薄すぎて一瞬エリアーヌ様の名前を忘れていましたわ。えぇ、貴方と違って、ドレス集めや令息をおとすことなんぞに夢中になることなどなく、毎日貴族令嬢の嗜みを学んでいるのですよ。貴方もさぞかし頑張っているんでしょうねぇ(笑)――。


我ながら舌に磨きがかかって来たわ…!


ふふ、いつもならここいらで終わりにするけど…。今回ばかりはダメよ…。だって…お姉さまのことを、バカにしたものねぇ。


「エリアーヌ様のドレス、とっても素敵ですわね。」

「ほほほ。これはブティック・シエルのものですのぉ。」

「まぁ、凄いですわぁ。」

「おほほほ。ソフィーユ様は公爵令嬢なのに、ブティック・シエルのドレスを着れないのですねぇ。お可哀想に…」

ふふふ、調子に乗って来たわ…。今から貴方の羽をむしってあげる…。


「――あら、残念ですが、時間が来てしまいましたわ。それでは皆様、ごきげんよう。」


結局何もしないのかって? …答えは否。そんな訳ないじゃない。


「…マギー商会…借金…」

去り際に、エリアーヌだけに聞こえるように耳元でささやいた言葉。


それは、エリアーヌの父の汚職と借金のことを私は全て知っているという警告。



「バラされたくなければ、従いなさい…」


今の私は、無力な令嬢ではない。義理でも公爵令嬢なのだから。



真っ青な顔をして震え始めたエリアーヌを横目に、私は去っていったのだった。


エリアーヌの羽はもいだ…。このまま、私のために…お姉さまのために、役立つことね…。



群れる虫も、闇の花園も嫌いなの。私が好きなのは、純白で清麗な蝶ですわ。



ソフィーユ・シャルラム。



ベージュブロンドの髪に、アメジストの瞳の彼女こそが、本当の意味での『社交界の華』になる存在なのかもしれない。



ソフイーユの過去が詰まったお話はまた今度…。ソフィーユの令嬢間での様子が書けて楽しかったです!



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