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八月二十七日 勇気を出して


 今日も進路相談をする二人———


                          八月二十七日


            進路相談として言わせてもらいます


  うん


            先ぱい考えすぎなんですよ


  そうかな?


            喋れない、とか言いますけども


            別にいつまでもじゃないんでしょう?


  いやわからんけどな


            でも、このことに向き合えた


            あとは勇気を出すだけなんですよ


  軽く言うなよ


            ごめんなさい


            でも近づいてるのは確かなわけです


            だから、希望を持ってもいいんじゃないですか?


  流石に楽観的すぎじゃないか?


            問題あるんですかそれ?


            声出せないから大学行かないんですか?


            じゃあ何するんですか


            バイトもまともにできないでしょう


  いや喋らなくてもいい仕事もあるし


            でも先ぱいのやりたいことじゃない


  そうだけど


            残酷ですけど道は案外ないですよ


            黙らないの!


  ごめん


  じゃあどうしたらいいんだよ


            幸いまだ時間はあります


            こうなる前に行きたがってた大学ありますね?


  もちろんだ


  その為に自習は必ずしてる


            なら絶対そこ行きましょう


  できるか?


            夢はでっかく、ですよ!


  俺は根は深くないぞ


            目標がなしで人は動けませんから


            先ぱいのゴールを決めてください


  そりゃ大学行きたいさ


  行けるんならな


            ならあとは勇気です


            そのゴールへと歩きましょう


            なんとかなると思いましょう


  しかしなぁ


  それができたら迷わない


            なら、私が勇気出しましょう


  は?


            私が勇気見せるんで先輩も勇気出してください


  いつにも増して真剣だな


            ほら、約束!


  わかったよ


  で?


  何するんだ?


            わかりました


            行きますよ


  うん


            先輩、なんで私がこのノート始めたと思います?


  どうした急に


  俺に気遣ってくれたんだろ?


            それもあります


  もってなんだよ


            それじゃあ五十点です


  半分なのかよ!


  え、半分も違うの?


            流石に友達の心配で毎日は無理です


  じゃあ、なに?


            それはですね




  おい、手止まってるぞ


            私が


  うん


            先輩のことが好きだからです


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