リアル鬼ごっこ 第1話
リアル鬼ごっこ第1話です。
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スピーカーから見知らぬ声が聞こえてきた。
「どういう事だ…!本当に昨日のメールの通りだぞ!」
力持ちの皆の兄貴的存在、香川シンジが言った。
「とりあえず、皆分かれて逃げようか。本当にリアル鬼ごっこが始まるかもしれないからね。」
少し暗い夜宮ナイトが言った。普段ほとんど喋らないのに。珍しい。
皆分かれて逃げ始めた。ハヤトとヒロトは、一緒に行動した。
ハヤト「どこに行けば良いと思う?」
ヒロト「昨日のメールが本当ならば、範囲は校区内。学校以外も範囲内かもしれない。でもわざわざ学校から出なくても良いと思う。建物も沢山あるからね。」
ヒロトの言う通りにした。この学校には校舎が沢山建っている。しかも全て繋がっているから、逃げやすそうだ。
ハヤト「理科室に行くか。大きい机が沢山あるから、下に隠れられる。」
ハヤトとヒロトは机の下に隠れた。
じっと、じっと待った。気がつくと、残り10分になっていた。
皆は大丈夫だろうか…
そんな事を考えていた時だった。
理科室の中に何か入ってきた。
ハヤトとヒロトは机の下から外を見た。
筋肉質な赤い足が見えた。
赤鬼だ。
ズシン…ズシン…
少しずつ近づいてきた。
赤鬼は、ハヤト達がいる机を見た。
明らかに気付いている。金棒を振り上げた。
バコォォンン
机は粉々になった。しかし間一髪、ハヤト達は助かった。
机の下を出ていたからだ。しかしピンチな事に変わりはない。
赤鬼に追いかけ回されている。まずい状況だ。
上風ハヤト、山崎ヒロト。
人生最大のピンチに陥っていた。
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