生きるか、死ぬか
特別産学法人希星学園。国策、民間事業を問わず、「プロジェクトの卵」を育成するために設置された事業組織である。国立大学やその付属研究所はもとより、製薬、重化学工業、自動車メーカー、果ては金融機関までありとあらゆる組織の連携によって実現した、それ自体がひとつの大規模なプロジェクトといってもよい。
内部で行われているプロジェクトは様々であるが、官民いずれにしろ、最終的には何かしらの「成果」を上げることが原則とされている。
だが、その中でも最も生産的でない、いわゆる「お荷物」だと噂される事業体があった。
特別産学法人希星学園付属監査研究棟。学園内部では、「監獄」と呼ばれていた。これから話すのは、その「監獄」についての物語である。
内部で行われているプロジェクトは様々であるが、官民いずれにしろ、最終的には何かしらの「成果」を上げることが原則とされている。
だが、その中でも最も生産的でない、いわゆる「お荷物」だと噂される事業体があった。
特別産学法人希星学園付属監査研究棟。学園内部では、「監獄」と呼ばれていた。これから話すのは、その「監獄」についての物語である。
prologue
2017/10/18 22:45
(改)