僕は・・・
僕は思う。この世界に生まれてよかったと。この残酷で、けれど幸せな世界に生まれてよかったと心の底から思う。たまに恨むこともある。なぜ僕はこんな世界に生まれなければならなかったのかと。けれど最終的には、彼らに会うために生まれてきたのではないかと思うのだ。そしてそれはなんて素晴らしいことなのだと思うのだ。
あぁ、僕はきっと壊れているのだろう。それなのに死にたいと思うのだから。彼らに会えて幸せだ。それは今も思っている。だからこそ死にたいのだ。彼らがいなくなってしまったとき、僕はすべてを壊すだろう。彼らが愛したこの世界も壊してしまうかもしれない。彼らのうち、たった一人でもいなくなってしまったら・・・。消えてしまったら、僕は・・・。だからこそ死にたいのだ。
死んでどうする。消えてどうする。彼らは僕にそう問いかける。
家族はどうする。自分たちを置いていくのか。彼らは僕にそう問いかける。
死んでも君たちを見守ろう。消えても君たちのそばにいよう。僕は彼らにそう答える。
家族は知らないよ。君たちを置いていってしまうけれど追いかけてくるのは許さないよ。僕は彼らにそう答える。
彼らは言う。そんなことは許さない。死ぬことも、消えることも許さない。自分たちが死に、消え去ってしまっても、追いかけてくるのは許さない。
僕は言う。なんてひどいんだ。僕に死ぬなの言うのか。消えるなというのか。君たちがいなくなった世界に価値なんてないのに追いかけるなというのか。
彼らは言う。お前が言ったのはそういうことだ。お前は自分たちにその苦しみを与えようとしたのだ。だから、死ぬことは許さない。一緒に生きていくのだ。
あぁ、今日も僕はこの世界で生きていく。
この作品は初めて作った作品です。
僕が思っていることでもあります。
誤字脱字、教えてくれるとありがたいなぁ……なんて。
これから、よろしくお願いしますm(_ _)m