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第12話

翌日、騎士団はオーク殲滅の知らせを付近の村や王都への伝令を走らせ、若手のみ残し演習を再開していた。俺はコボルトとの戦闘が多かった辺りに来ている、あれだけの数がいるなら巣に使っている場所があってもおかしくないということで捜索中。


「この辺でゼロの魔法を使ったんだよな」

『ソウダネ』


プレッシャーハンマーで圧死させたコボルト達の事を少し考えているとシザーオウルが数匹に目に入る、昼間なのでそこまで活発に動いているわけではない梟なんでやっぱり夜行性らしく、この辺で野営する場合は気をつけろみたいなことを注意された気がする。

それにしてもオーク騒ぎで騎士団の実力がなんとなくわかってしまい、残念感が半端ない、今のままで魔族との戦争なんてありえないだろう。

だからと言って俺が指導するなんてことは出来ない、団体行動とか無理だよ!絶対無理!!会話成立させる自信ないし!

とりあえず、魔術関連だけでも充実させとけば戦力は上がるだろう、城に帰ったら書き出して売りつけて旅の支度金を作ろう!!そうだよ、シェアウェアのソフトを売る気で書けば多少気乗りもするだろう。


『警戒して、少し先に魔物よ』


リアはウッドゴーレムで周辺の木から情報を集めていたようで、こちらに近寄ってくるコボルトの群れがいると教えてくれた。その中に何故か蔦で作った縄に繋がれた個体がいるらしい、ちょっと面白そうだな。


種別の見分けが出来るようになればあの繋がれている奴のことも解るんだろうけど、そんなに便利なスキルは持ってない、であればあの繋がれた奴を確保してみればいい。


「あの繋がれてるのを確保しようと思うんだけどいいかな」

『司ガ望ムナラ、イインジャナイカナ』


さて、繋がれている状態なんで、当然周囲にコボルトがいるわけでその数20体、うち4・5体は剣と盾を装備しているちょっと頭の働きそうな奴だ。

コボルトナイトとでもいうんだろうか?ミーデ先生に聞いてみるとコボルトファイターというそうだ。


ゴーレムに乗ってもらうのは、ミーデ、シル、ミルク、リアの4名、リアはそのままウッドゴーレムカスタム《自称》ボウガン装備、他3名のゴーレムは通常のタイプだ。

森の中なので火災に繋がる魔術、魔法は行使できないのでディーネを纏って一気に片づける。まずはミルクが【フラッシュボム】を群れの中心部に打ち込んだ、ほとんどの魔物は目をやられてしばらく臭いだけで周囲の状況を探ることになる。でもね、森の中で木々の匂いしかしてこないところでウッドゴーレムからの攻撃なんて判断しようがないわけで先頭にいたコボルトさん達喉や心臓部を射られて死んでらっしゃる。

ミーデに繋がれている魔物を救助してもらう、その間にもう1度ミルクの【フラッシュボム】が炸裂した、ほんとに効果覿面!俺はというと【ミストカーテン】を使い高湿の幕を張り自分の匂いを消して接近していた。

続けて放たれた【フラッシュボム】のおかげでコボルトさん達はただ訳も解らず腕を振るっている。

ファイターさんも剣を振り回してしまい、周囲のコボルトにダメージを与えてくれる、ありがたや、ありがたや。

シルにファイターさん達をお任せして、【ハイドロセイバー】でコボルトの首を落としていく、ウォーターカッターで着実に殺すのもよかったけど、速度重視となるとこっちのが早かった。

速攻をかけたおかげでダメージなく縄を持っていた奴まで斬り殺すことが出来たのでミーデに繋がれていた魔物を任せ後は殲滅戦だ。


10分程でコボルトを全て排除完了。

ゴーレムを解除しようと思ったら、そのまま小型の物に形を変え随伴してくれるそうだ。繋がれていた魔物から事情を聴こうにも言語が通じるか解らない、さてさてどうしたものか・・・。


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