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第96話

食卓についているのは外崎、ルー、イリス、セナ、俺の5人食事の支度を終えたメイド見習いさん達は別室で食事を取っている。本来なら誰かしら食後の片付けの為だったりでこの部屋にいる筈だがそこは一応イリスとセナがやる事になっている。誰かとこうして食卓を囲むんでいる生活なんて想像もしていなかったんだけどな。


これからデザートというタイミングで玄関の方が騒がしくなる。

宮廷魔術騎士の鎧を身に纏った騎士が数名、玄関にいた。対応していたのはカチュアさんで今日はアイリさんがお休みだったので代わりに来ていたのだ。


「司殿!」

「どうしたんですかこんな時間に」

「すぐに城へ来てください」

「だから、何があったか説明を」

「中野君!!!」


血相を変えた外崎が玄関へ来た状況を察したんだ。あぁこれ大分厄介な事が起きたんだと


「王女が攫われました」


一瞬頭がフリーズ、あの城にはかなり大がかりな結界があって俺でも城内にテレポートが出来ない、それをどうやって潜り抜けた?俺だってあの結界の構築には手を貸した、何か漏れがあったか?魔獣の魔力に反応して警報が鳴る様にもした、特に姿を消せるタイプとか実体の無いタイプのはすぐに判る様にしていた。

なんだ、何が抜けている?


「中野君!」

「外崎」

「王女はきっと私の代わり」


王女は外崎の代わり??????・・・・・・だと

あぁあいつらは俺に挑戦状を送ってきたわけだ、異世界からこっちに来る際に最適化するのは防げて、ならこっちの世界の人間を奴らに合わせるのは防げるか?ってことだろう、

でもってその被験者を探し出せってことだろう。完全に俺への挑戦だ


「外崎、どうやって王女の状況を知った?」

「えっ、あ、これ」


手に握られていたブローチ。

そういうことかと理解した。

このブローチは誰かに1度だけ言葉を飛ばせる。緊急時に使えと俺が渡したものだ、そこらで売っている安物のブローチに俺が魔術陣を刻んだものだ。今ならもっと効果的な物を作れたかもしれない、作って渡さなかった俺の落ち度だ

こいつの魔力残滓を追えば連れて行かれた方向位は解る。


「ちょっと、行ってくる」

「えっ、行って来るって」

「もう友達なんだろう、なら助けてくる」

「司殿!城へ」

「時間がない、無駄な時間をつかわせるな。」

「しかし!」


騎士たちがなんかうるさいけど、時間がないので出し惜しみなしだ。

俺の思いに気付いたのか精霊のみんなが俺の装備を持て来てくれて、しかもゴーレムを作るつもりなかったのに10体のゴーレムが玄関前で待って居るのだ

行くぞ



お読み頂き有難うございます。

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