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来る脅威

綾太が盾の意思と悪戦苦闘しているとき、ノエルたちは魔界からの使者と対面していた。

黒いゲートの様な物を背にして四人の男が立っていた。

「ここが精霊界かぁ!!なかなかデカいところじゃねぇか!」

四人の中で最も体付きの良い男が大きな声で精霊界を見渡しながら言う。

大男は体の半分が真っ黒なシミによって汚染されていて、素顔が半分しか見えない。

「黙りなさいゲーリド、遊びで来たわけじゃないんですよ。」

黒いローブを身に着け、眼が前髪によって見えない男が、はしゃぐ大男のゲーリドに言う。

「そう言うなって団長さんよー。初めての精霊界だぜ。遊ばなきゃ損だよなぁ。」

はしゃいでいたゲーリドはノエルたちを威圧する。その瞬間四人全員が殺されると思った。

しかしそんなあからさまな威圧を許さぬ者たちがいた。

「テメェらここは精霊王が創った神聖な領域だ。土足で踏み入るとはいい度胸じゃねぇか。」

エストゥアンス、プリミステラ、プルヴィアム、そして緑色のローブを着た女は黒いゲートから現れた四人と対面していた。

「四大精霊ですか。来ることは分かっていましたが、やはり面倒ですね。消しましょう。」

団長と呼ばれた男は四大精霊と対面しながらも身じろぎ一つせず冷静に言った。

「は!テメェらごときが消すだって?やれるもんならやってみやがれッッ!!!!!」

エストゥアンスは黒いゲートから現れた四人に向かって飛び掛かるのを引き金にして戦闘は始まるのであった。

エストゥアンスは一直線に団長と呼ばれた男に突進し、強烈な一撃を相手の顔に叩きつけようとするが相手も拳でそれを防ぐ。

そして二人の拳がぶつかりあった衝撃で二人の周りにクレーターができると、黒いゲートから現れた残りの三人はエストゥアンスと団長と呼ばれた男から離れ、エストゥアンスを除く他の四大精霊の元へと向かう。

「炎の大精霊、怒りと審判のエストゥアンス。実力は確かなようですね。」

拳をぶつけ合った二人は一度距離をとり、お互いに出方をうかがっている中、団長と呼ばれた男がエストゥアンスに話しかける。

「実力がなきゃ大精霊になんかなれねぇよ。」

相手を睨み牽制をするエストゥアンス。

「それもそうですね。ではいい機会なので私も自己紹介しておきましょう。私はヴェリダル。魔の四天王の内最強であり団長を務めています。そして今から貴方を倒す者です。」

ニヤッとエストゥアンスを挑発するヴェリダル。

「言うじゃねぇかよ団長さんよぉ。その言葉そっくりそのままお返しするぜッッッッ!!!!!」

先に動き出したのはエストゥアンスであった。

エストゥアンスは火の上位魔法を軽く凌駕する炎を何度もヴェリダルに叩き込む。

絶対防御シールド。」

ヴェリダルがたったそれだけを言うと、エストゥアンスの放った猛火はヴェリダルが張った薄い膜に全て弾かれるのであった。

しかしエストゥアンスは攻撃の手を止めない。先程より更に火力が上がった炎をヴェリダルに叩き込むのであった。

「その魔法と俺の炎どっちが強いか、勝負と行こうじゃねぇか!!」

火力をどんどん上げるエストゥアンスは疲れた表情どころか疲労すら感じられなかった。

だが、ヴェリダルの方も疲れすら感じていない表情であった。


プルヴィアムと対面しているスッとした無表情の男は片手に真っ白な剣を持ち佇んでいた。

「・・・・・水の大精霊、浄化と静寂のプルヴィアム。お前が俺の相手か・・・?」

男は無表情のまま口だけを動かしプルヴィアムに聞く。

「不本意ですが貴方相手をするのは私みたいですね。」

口では嫌そうにしているがプルヴィアムは真剣そのものであった。

「・・・・一応名乗っておこう。俺はマフリケーノ。」

マフリケーノが自分の名を言い佇んでいると次の瞬間プルヴィアムの視界から消えていた。

マフリケーノはプルヴィアムの背後に回り剣を首に向かって振り下ろしていた。

「大精霊。その首貰うぞ。」

プルヴィアムの首に刃が辺りプルヴィアムの頭が吹き飛ぶ。

「ッッッッ!!!??」

手応えに違和感を感じたマフリケーノはプルヴィアムの体から離れる。

するとプルヴィアムの体が水になってはじけ飛んだ。

「やはり勘が鋭いですね。」

マフリケーノは声がした方を向くと、先程首を落としたはずのプルヴィアムが立っていた。

「・・・・やはり生きていたか。」

「四大精霊ですもの。そんな簡単に死んだら大精霊の名が泣きます。」

そんな悠長なことを言っていると今度は正面からマフリケーノが斬りかかってきた。

しかし避けるそぶりすら見せぬプルヴィアムは肩から腰まで切り裂かれた。

「・・・・またか。」

プルヴィアムの体は再び水になってはじけ飛んだ。

「学習しない魔界人ですね。いくら頑張っても貴方の攻撃は当たりませんよ。」

プルヴィアムは傷一つない状態で立っている。

「・・・・分身か?」

マフリケーノがプルヴィアムを見据えて言う。

「ようやく気付きましたか。気付いたところでどうしようもありませんがね。」

マフリケーノの周りに何人ものプルヴィアムが現れる。

マフリケーノは剣を構えプルヴィアムの攻撃に備える。

「さぁ、私の水に翻弄されなさい。」

水の大精霊による蹂躙が始まった。

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