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自己紹介

綾太たちが城下町を通り王城に入るとそこにはありえない光景があった。

王様と思わしき人物とその兵たちはチャラい男の前で膝を付いていたのだ。

「お出迎えご苦労でーす。王様と綾太君たち以外邪魔だから退場よろしく!」

ニコニコと笑顔を浮かべて言うチャラい男は城の外を指差した。

王様以外の兵たちは慌てた様子で城から出て行った。

「んー、むさくるしかったー!よし話そうか!王様お茶出して。」

一度伸びをすると城内の客室と思わしき部屋に綾太一行を連れて行った。


客室に着き、それぞれが席に座ると王様が紅茶を持ってきた。

そして王様が紅茶を置くと、チャラい男が口を開いた。

「じゃあまず自己紹介から始めようか。俺は精霊王ね。よろしく!そこのはこの国の王様ね。」

あっさりと自己紹介していたがその自己紹介はスルーできるものではなかった。

「せ、精霊王・・・。」

綾太は聞き返すように言う。

「そうそうみんな知ってる精霊王ってのは俺のことよ。」

手を胸に当てて自分を強調する精霊王。

「予想外すぎるわね・・・。」

ステラが信じられない物を見た後の顔になっている。

「予想外だった?こんなだけど精霊王なんだなぁ。」

「「「「「・・・。」」」」」

綾太たちは精霊王の口調に呆れて何も言えないのであった。

「お前たち!精霊王様の前で挨拶をしないとは無礼であろう!!」

黙っていた王様が声をあげる。

「王様は黙っててねー。」

「は、はい!!」

笑顔で黙れと言われた王様は怯えた表情を浮かべ返事を返すのであった。

「それじゃ綾太君たちも自己紹介よろしくー。」

軽いテンションで言われた綾太たちは少し黙った後に綾太が口を開いた。

「俺は南川綾太。ただの人間だ。」

「私はノエル・ルーフェス。エルフ族よ。」

「私はティーナ・メルノスです。人間です。」

「僕はメリアラ・スメロ。吸血鬼さ。」

「私はステラ・アメルディ。一応魔王よ。」

簡単な自己紹介を精霊王はニコニコと聞く。その横で王様はメリアラとステラの自己紹介に反応する。

「き、吸血鬼と魔王!!?誰か!!誰かあいつらを捕ま・・・。」

人を呼ぼうとした王様に精霊王が綺麗なボディーブローを決めて気絶させる。

「全く、何でここの王様はこんなにうるさいんだよ。まぁいいや。それにしても綾太君。ただの人間って言うのはマジ謙遜しすぎだって。」

王様を時地面に寝かせた後、ケラケラと笑いながら言った。

「・・・?」

謙遜などしたつもりのない綾太は首をかしげる。

「あのよくわかんない剣士との戦いの後に勇者との敵対、最後に魔王軍最高戦力を叩き潰すっていう。マジ最初はただの盾を運よく手に入れた人間しか思ってなかったけどここまでできたらリスペクトだわ。」

ニコニコと楽しそうに言う精霊王。

一方綾太は今までの苦しい戦いを思い出す。そして真剣な顔つきで精霊王に言った。

「俺が今まで戦った相手はほとんど自分の手柄じゃありません。俺一人だったらそもそもあの森で死んでいたでしょうし。今ここにいる仲間のおかげで乗り越えられました。だから謙遜以前の問題なんですよ。」

綾太は精霊王の顔をしっかりと見ながら言った。

「・・・・・・・・・・へぇ。」

短く精霊王は反応する。しかしその一言の威圧はとてつもなかった。

「・・・・。」

綾太はそんな重圧を顔色一つ変えずに精霊王を見る。

「・・・・・。」

精霊王は手を上げる綾太に振り下ろした。綾太以外の四人は止めようと動こうとした。

「いやぁ!!感動しちゃったよ綾太君!!俺の選んだ勇者を超えた男なだけはあるわ!嘘も言ってないみたいだしね!」

肩に手を置き前後に綾太を揺らしまくる精霊王。その表情はいつものニコニコより喜びに満ちていた。

「よ、良かったぁ。」

ノエルは綾太が何もされなかったことに安堵している。他の三人も同じ表情を浮かべている。

そしてブンブンと揺らしていた精霊王は手を止めた。

「君たちも幸運だねぇ。こんな素敵な仲間たちと出会えたんだからねぇ。」

綾太以外の四人を見渡して言う。

「それで、精霊王様は私たちに何のようかしら?自己紹介をする為だけに会いに来たってわけでもないんでしょ。」

ステラは単刀直入に言う。

「あーマジそれ聞いちゃうか・・・。まぁいいんだけど。今回俺がこっちにお邪魔した理由はね、君たちを精霊界に連れて行こうかと思ったわけ。」

精霊王の言葉に綾太一行は唖然とするのであった。

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