王からの手紙
ヒモ神という不名誉な名前が付いてから数日が経った後。綾太たちはギルドに来ていた。
「呼ぶ出し受けてきたんですけど・・・?」
受付の女の人に告げると笑顔で答えてくれた。
「はい!綾太御一行様ですね。お待ちしておりました。それではこちらをどうぞ。」
そう言って渡された紙を綾太は受け取る。
「魔王軍の討伐に良く貢献してくれた綾太一行を王城へ招待する。近いうちに来ることを望む。」
綾太は書かれていたことを読み上げる。
「要は王城に来いってことだね。」
メリアラがまとめて説明してくれる。
「・・・・。」
綾太は内心非常に困っていた。これを渡されたからには王城に行かなければならないけど、魔王と魔王幹部が居ては行こうにも行けないのである。
「・・・綾太さん言いたいことは分かります。」
綾太の表情を一度見た後にメリアラとステラを見たティーナは綾太の気持ちを理解していた。
「もしかして手柄が貰えるんじゃないかしら?」
「・・・・。」
ノエルは嬉しそうに話すが綾太は相変わらず微妙な表情である。
「ノエルちゃん残念だけど私魔王よ。」
今まで伏せて言わなかったことをステラがさらっと言ってしまう。
「そう言うことなら大丈夫だと思うよ。魔王軍を壊滅させてるわけだし、相手も今の魔王は無害どころか助けてくれる味方だってわかってくれるはずだよ。」
メリアラの言葉にノエルが便乗する。
「そうよ!そうよ!そうと決まったら明日にでも出発するわよ!!」
魔王軍を倒しても報酬が一切出なかったことに一番文句を言っていたからか、ノエルは行く気満々である。
「・・・明日行きますか。」
綾太の顔はめんどくさそうな表情をしていた。
次の日、王城へと行く支度を終えた五人は馬車で町を出て王城へと向かっていた。
「トレノブからだと馬車でも王城に着くには二日はかかるみたいだぞ。」
馬車の席に座り地図を見ながら四人に告げる綾太。
「こんなにいい馬車が借りれるなんてラッキーね。」
ステラの言うとおりであり、この馬車は他の馬車とは違い内装もしっかりしていて片付いている。他の馬車は所々破れていたり散らかっていたのだ。
「ご飯はどうするんですか?」
ティーナは綾太を見ながら質問する。
「このままお昼になったら馬を休憩させるのと同時に済ませる。晩御飯を食う頃にはリーゴニビアの町に着いているだろうからそこで済ませよう。」
「リーゴニビアかぁ。僕一回だけ行ったことあるよ。」
綾太の説明が終わった後に思い出したようにメリアラが言う。
「ちなみにどんなところなんだ?」
「あんまり覚えていないけどトレノブのギルドより大きいギルドがあったのは覚えているよ。」
メリアラの言葉に四人は驚く。
「トレノブのギルドですら大きいのにそれより大きいって想像つかないわ・・・。」
ノエルはそう言うと外の景色を見だした。
外に景色はまだ一面野原の緑色が見えているだけであった。




